私の手帳(特製)

 10月6日の記事で述べた私のブログ方針の1つに、他人にとって関心のない自分の身の回りのことは原則書かないとある。今日の記事は、若干身辺雑記的だが、割に面白がってくれる他人もいるかも知れない、また、年の瀬の季節にも合っているので、紹介する。店では販売されていない、多分世界で唯一の私の手帳である。
1) 手帳の種類
 年の暮に翌年の手帳を整える。私の手帳の中味(リフィル)は特製である。ここで言う手帳は、背広の内ポケットに何時も入れていて、例えば会議などで次回の日程調整を行う際に、メンバーが一斉に取り出すものである。女性の場合は、上着のポケットに入れるとシルエットが崩れるから、バッグなどに入れているようである。この場合は大きさ面の制約は少ないと思うが、男性の場合、ポケットに入れるから、適度な大きさ、ないし小ささが関心の的である。
 私の観点からは、世で販売されている手帳は、次の4種類である。
a)1か月型(2ページ見開きに1か月の各日の欄がある。)、
b)1週間見開き型(1週間が見開き2ページに展開されている)、
c)片面1週間片面自由欄型(見開きの左側ページに1週間の各日の欄、右側ページは罫線を付した自由記入欄)、
d)2週間見開き型(見開きの左側ペ-ジに1週間、右側ページに次の1週間の計2週間が記載されている)
 私の手帳は、上記の名づけ方で言うと、
e)片面2週間片面自由欄型である。すなわち、見開き2ページの左側に2週間分の欄があり、右側ページが罫線だけの自由記入ページだ。
2) 片面2週間片面自由欄型の利点
 e)型の第1の利点は、右側ページに、個々の日にリンクしないが、その2週間程度の期間で必要とされるデータ、メモを書き込めること。例えば、数日間以上の期間での仕事のリスト(ToDoリスト)、その期間内によく連絡が必要だが、他の時期には多分不要な連絡先(住所録に書き込むと住所録が大きくなる)、などである。
 この利点は当然、c)の片面1週間片面自由欄型でも可能だ。しかし、e)の第2の利点は、c)に比してページ数が半分になり、ポケットに入れやすくなることだ。
 私は、この30年余り、年末になると、書店や文房具店を幾つも回り、片面2週間型を探してきたが見つけられなかった。10数年前からは、d)の2週間見開き型を購入して、左側ページの真ん中に縦の線を入れて無理して2週間とし、右側ページは、書いてある日付を無視して自由記入欄としてきた(d)型改造版。写真1参照)。

 10年以上前には、富士通の顧客宣伝用の手帳で、f)片面10日片面自由欄型があった。大昔の富士通には、確か、e)型もあり、元来私は、これを愛用していたが、前世紀末には、f)型も無くなった。私の手許にあるものでは、1998年版が富士通のf)型で、その後の手帳は、d)の改造版である。
 f)のボリュームは、c)とe)の中間だが、大の月は31日だけ個別のページとしているので、2ページ×7(大の月)=14ページ増える。ちなみに、それぞれの手帳の総ページ数は、c)は、53週×2ページで106ページ、e)は、53週÷2×2ペ−ジで54ページ、f)は、{365日÷10プラス7(大の月)}×2ページで86ページとなる(切上げ、切下げは、場合に応じて適宜)。
3) 手帳作成ソフトの購入
 以上の経緯を経て、2006年末に、手帳作成ソフトの導入を検討した。e)片面2週間型をパソコンソフトで作ろうということだ。市販のソフトをいろいろ検討して、候補となったのが、「システム手帳職人」(レイメイ藤井)だ。http://www.refill-style.com/contents/software/menu.html
 いろいろなパターンが用意されていて、自分でもカスタマイズが可能、かつ試用もできるということで、試用してみた。ところが、片面2週間型のパターンは無く、カスタマイズで作るのも難しそうだ。それで、問合せのメールを出した。「長年探していた」との私のメールの文面が担当者のやる気を引き出したのか、パターンをわざわざ作り、送付してくれた。これを私の方で若干の好みに合わせて微修正し、ソフトも正式に購入して、2007年版の手帳からこれに替えている。(写真2)

 手順としては、毎年のカレンダーをソフト会社のHPからダウンロードし、専用のリフィル用紙に家のプリンターで印刷する。手帳のサイズは、いわゆるバイブル・サイズであり、それ用のバインダーにセットする。この革製のバインダーが10年以上使って、流石に草臥れてきた。妻が今年のクリスマスに何がほしいかと聞くので、このバインダーを所望した。なかなかいい。
4) 私の手帳の補足
 専用ソフトなので、いろいろなことができるが、私の使っているのは、誕生日、記念日の記載である。それまでは、新しい手帳を買って最初にやることは、前述の見開き2週間型の手帳の左側ページに縦線の区切りを入れることに加え、誕生日、記念日の日にその旨を記入することであった(もちろん、その日に忘れないようにするため)。このソフトを導入してからは、データは毎年同じなので、簡単だ。
 このように、手帳の各日の分のページが少なくなったので、メモ用の罫紙、住所録、インターネットの住所録、透明ポケット等を何枚か綴じ込んでいる。それでもそんなに分厚くならないことが利点だ。
5) 机上のダイアリー
 手帳のついでに、机上に置くいわゆるダイアリーについても触れる。これは特別誂えではないが、毎年暮に文房具店を回って探す。仕様は、a)大きさはB5版、b)日付欄としては、見開き1週間などページ数の多いものは無くて、見開き1か月だけという薄いもの、c)日付欄の後の自由記載の罫紙のページは、できるだけ多く数10ページのもの、である。
 この仕様は、使い方に由来する。罫紙のページは、会議(多くは同じ建物内)の記録メモ、電話での応対メモ、構想メモなどの第1次稿(たたき台)に使う。会議等によってメモ内容のボリュームが大きく変化するので、例えば1日1ページとのフレームがあるのはあまり適当でない。これらのメモを取る場合、始めに年月日を記載して、前のメモに続き、ページの途中からでも始める。
 見開き1か月のページは、予定などは書かない。会議の案内状、パーティの案内状等、その月の行事の場所等を記した紙を挟みこむ。会議等に出る前に、直ぐ案内状を引き出せるようにするためだ。案内状は、大きくてもA4版なので、2枚折で余裕を持って挟み込めるようにB5版とした。
6) 電子手帳等との関係
 いわゆる電子手帳等は、次のようなものがあると思う。
a) 狭義の電子手帳
 昔(今もあるか)のザウルスなどで、私も買った。重くて、常にポケットに入れるには不適、入力が面倒、などで使わなくなった。
b) 携帯電話のスケジュール
 入力が面倒、一覧性に欠ける、などで紙の手帳の代替にはなりにくい。ただ、私は、先の予定のアラームの設定などで使っている。誕生日、記念日など、朝アラームが鳴るので、便利だ。
c) 職場のグループウェアとしてのスケジュール機能
 数年前から、職場でGoogleApsのスケジュールを導入している。スタッフに自分のスケジュールを教えることができて便利で、前面的に利用。入力はパソコンからなので、面倒ではないが、私用は入れにくい、などで、紙の手帳と併用している。殆ど重複して記入しているが、紙の手帳には、訪問先、会議室、パーティ会場等の場所、電話番号等をマメに記入している。外出先をはしごする時に迷わないようにである。
d) クラウドとして、携帯とc)との連携(1)
 これも2年ほど前から可能になった。しかし、職場のGoogleApsのカレンダーを携帯では読めるが、修正等はできない。
e) クラウドとして、携帯とc)との連携(2)
 さる11月末に機種変更したauAndroid携帯では、携帯からもスケジュールの追加、修正ができるようになって、素晴らしい。しかし、一覧性は、紙の方がまだいいと思っており、両方を併用している。将来はどうなるか、判らない。

以上