インド旅行準備

 この1か月間ほどはもっぱらインド関係の本等を読んでいる。理由は、12月初旬に6日間インド旅行に行くことになったからだ。これは先月に中学の友人に会った際、話のついでにインド旅行に誘われたことに始まる。彼は商社を退職後、欧州企業の在日代理人をしており、その仕事でよくインドに行くとのことだ。
 インドはかねて機会があれば行きたいと思っていた国であり、家人の了解も得られた(家人は老犬の世話で留守役)ので、彼に改めてお願いしたら快諾してくれた。私の分はもちろん自前で、飛行機もエコノミーだ。
 かねて新しい国に出張する際には、金と時間の可能な範囲で勉強することとしている。今回は、金は無いが、時間は十分ある。a) 観光案内、b) 歴史、社会、文化、c) 言語、d)その他(小説等)、勉強したい分野は多い。
 実は今世紀になってから海外出張をしていない。前世紀における事前勉強の資料の形態はもっぱら書籍で、入手先は書店か図書館だった。今回気が付くと資料の形態と入手方法が随分多様化している。先ずウェブで膨大な情報が入手可能になっている。本稿では、取りあえず、事前勉強の方法について述べる。
(ツアーガイド)
 ウェブでの情報量は多いし、便利だが、紙の本の方が読みやすいので、基本は書籍で勉強したい。どんな書籍があるかはウェブで検索できる。しかし、例えば、書籍の購入に便利なAmazonで、「インド」で検索すると8,420件も出てくる。これなら書店の書棚に並べられている限られた数の書籍から、財布と時間と相談しつつ選ぶのも意味が無い訳ではない。
 先ず予備調査として観光案内(ツアーガイド)を借りようと思って、区立図書館に行った。驚いたことに、他の国は沢山あるのにインドのは無い。世田谷区の区立図書館データベースで見ると、インドはロンリープラネット社のツアーガイド・シリーズしかなく、たまたま貸出中だった。
 余談だが、ロンリープラネット社のツアーガイドは懐かしい。1996年にブラジルに出張した際、ブラジルのツアーガイドを探して書店を5-6店回ったが、ブラジルを単独巻としたものは無かった。ふと思いついて洋書売り場に行ったら、ロンリープラネット社のツアーガイド・シリーズのブラジル巻があって買った。700ページもあって大部だったが、面白く、有益な情報が多かった。ロンリープラネットの日本語版が出ているのかと嬉しくなった。Amazonで調べると、2003年頃から逐次日本語版が出ていて、現在では3-40か国ほど出版されているようだ。
 しかし、ロンリープラネットのインド編(日本語版)は、1,060ページもある、2007年出版でやや古い、貸出中*1ということで、結局書店で、地球の歩き方シリーズのインド(2013-14年版)を買った。700ページもあるが、この駅前書店(一応、三省堂)には、他のツアーガイドは無かった。
(グーグル・アラート)
 ウェブも活用している。グーグルに、グーグルアラートという無料サービスがあり、語句を登録すると、その語についてのニュース、新しいウェブページを毎日メールで通知してくれる。早速「インド」を登録した。毎日、ニュースを中心に10件ほど通知が来る。経済関係ニュースが多く、殆ど読んでいない。
(テレビ番組)
 前世紀の事前勉強法から見て画期的に変ったのは、テレビ番組の活用だ。電子番組ガイドで、今後1週間の各チャンネルの番組が掲載されている。検索機能があるので、「インド」で探し、録画予約すればいい。1週間ごとに新たに検索している。タイトル内の語句だけでなく、ある程度内容に渡っても検索してくれる。
 ただ、この検索機能は貧弱で、問題が2つある。1つはテレビの画面の50音表から1音ずつカーソルを動かして選択していかなければいけなくて(漢字カタカナへの変換機能はある)、入力に相当根気を要する。2つ目は、「インド」で検索すると「インドネシア」、「ウインドウズ」なども引っかかる*2。従って、多くの番組が検索され(10倍近いと思われる場合もある)、その番組を1つ1つチェックして録画するものを決めていかなければならない。
 放送済みの番組についてもある程度見ることは可能だ。8日以内ならば、我が家のタイムシフト機能(弊ブログ「タイムシフト・テレビ」 id:oginos:20130401 )にも貧弱ながら検索機能があり、探し出せる。また、地デジやBS、CATVの番組の一部が「オンデマンド」に登録され、有料で視聴できる。オンデマンドは、我が家の場合CATV(J:COM社)のサービスだが、テレビでの検索機能は無い。それで、J:COMNHKオンデマンドのHPに行って検索しなければならないが、その検索機能も例の貧弱版だ。グーグル並みになると有難い。
 もう1つクレームを言うと、視聴可能期間が短い。特にNHKオンデマンドは、有料なのにわずか3日間だ。改善してくれると嬉しい。
(インド映画)
 あと話題のインド映画が見たい。インドの映画は有名で、例えば、10月5日の日経新聞の記事「中国の映画市場、20年に世界一、興行収入で米抜く、ユネスコ見通し」の中に、「興行収入」と並んで、「述べ来場者数」と「製作本数」のランキングが出ている。来場者数では、インドが29.4億人で2位が米国の12.8億人、製作本数では、インドが1255本で2位が米国の819本(何れも2011年)と、インドが断トツだ。ただ興行収入では上位3位に入っていない。
 上記のCATVのオンデマンドでは映画もレンタルビデオ並みに登録されているが、その本数が少ない(1-2本視聴する予定)。ビデオレンタル店に行きたいが、2-3年前に近くのレンタル店がクローズしたので、現在、我が家の半径1.2km内にはレンタル店が無い(グーグルマップでの検索結果)。これが現在悩みだ。時間があればとの気持だ。
(その他)
 冒頭で述べた、歴史、社会、文化、言語等についても、逐次、本を買ったり、借りたりしている。私の認識能力が低下し、やや消化不良気味で、夜など読んでいると眠くなる。また、現時点の資料探索段階での感想だが、インド関係の資料は日本では思ったほど多くないとの印象だ。

*1:後日借りた。

*2:グーグルやAmazonの検索技術が優れていることに改めて感心。「インドネシア」などは出てこない。単語単位にインデックス化しているからとのこと。