テレビドアホンと電話の買換え

 我が家のテレビドアホンと電話を買い換えた。経緯は、弊ブログ「サポートの不思議」(id:oginos:20150111)中の1番目の記事「KDDIメタルプラス電話の終了」だ。その顛末という意味で、紹介する。以下、1)便利さ、2)経緯、3)設定の実際の順で説明する。
 写真は、左から新しいテレビドアホン、電話機、後ろにある白いのはホームプラス電話専用アダプタ(KYH11)だ。

1) 便利さ
 最初に、新しい(我が家にとって)便利さから説明しよう。
a) スマホを固定電話の子機として登録したので、どこでも固定電話をキャッチできるようになった(後述するが、子機はもっと多い)。
b) フル録音機能があり、8GBの安価なSDカードで、約272時間録音できるとある(ファックスなどの記録があればその分減る)。
→ (利点) オレオレ詐欺への対応が容易になる。また、相手がややこしいことを言ってもメモを取る必要がない。
 ちなみに、私のスマホには、かねてこれとほぼ同機能の「らくメモ」アプリをインストールしている。
c) ファックス着信の際、スマホにその画像が転送される。
→ (利点) ファックスを外出先でも読める。もちろん、電話着信についてもスマホに転送する設定は可能だが、そういう忙しい設定は好まない(留守録を、必要な時に外出先から聞くことは可能)。
d) テレビドアホンで訪問者を録画できる。1訪問者当たり8枚まで静止画を連続録画できる。
→ (利点) 不在時の訪問者の顏が判る。万一の犯罪対策にも。
e) テレビドアホンの子機を固定電話の子機としても設定した。他方で、固定電話の子機でテレビドアホンに対応できることとした。
→ (利点) 固定電話の子機がa)のスマホと合せて格段に増えた。またテレビドアホンの子機が増えた。ただし、スマホでテレビドアホンを受けることはできない。
f) (ドアホンワープ) 留守電を設定している時に、来訪者がテレビドアホンを押すと、スマホに転送され、応答できる(画像は無くて音声だけだが、来訪者には判らない)。来訪者は、テレビドアホンから、今いませんと言われても当座は理解できないかも知れない。
2) 買換えの経緯
 我が家の固定電話は、かねてKDDIの「メタルプラス電話」だった。「メタルプラス」とはKDDIの「直収電話」(いわゆる新電電各社の固定電話サービス)だが、加入者減少のため、2016年6月限りで終了するという案内がきた。提示された代替案の1つが「ホームプラス」電話で、VoLTE(Voice on LTE)と呼ばれる無線電話方式(電話局から家までのケーブルや光ファイバーが無くなる)だ。すなわち有線用の壁のモジュラージャックは無用の長物になる。替りに、KDDIから送られてくる「ホームプラス電話用専用アダプタ」(写真に写っている)に、電話機からの電話線(モジュラーケーブル)を繋ぐ。我が家なりの事情があって、この「ホームプラス」代替案を採用する方向で検討していた。
 懸念は2つあって、a)固定電話と繋がっている既存の玄関のテレビドアホンが使えるか、b)防犯用電話自動応答録音アダプターも繋いでいるが使えるかであった。前回の弊ブログの主題はKDDIのサポート体制の不備だった。サポート体制の話は別にして、種々調べると両者とも使えなさそうだったので、テレビドアホンとついでに電話機も買い替えることにした。
 買う時期も問題だった。KDDIへのホームプラスへの変更は2月末までだとキャンペーン割引があり、コジマ電気での買物は3月末までだとやはり一般のキャンペーン割引がある。というスケジュールを考慮して、2月末にKDDIに届出をし、ホームプラス用アダプタが届く(実際には4月中旬)前の3月中に、テレビドアホンと後述の電話機を買った。
(テレビドアホン)
 我が家の従来のテレビドアホンは、電話機に付属するタイプのもので、すなわち、声での応対は電話機の送受話器を使わないとできない。電話機も併せてシャープ製だ*1。今回近くのコジマ電気に行って調べたが、そういうタイプのものは無く、テレビドアホンとして独立しているものばかりだ。電話機との連携はオプションとしてある。それから、メーカーはパナソニックが主体で、その他のメーカーは単機能ものだ。シャープは無いようだった。
 テレビ機能の無いインターホンだと安いが、家人は、やはり訪問者の顏を確かめたいという。パナソニックのテレビドアホンの各機種を見比べている中で、録画機能に魅せられ、価格も考慮して、型番 VL-SWD301KL に決めた*2。静止画8枚連続録画機能で子機も1台付く。工事費2万円を含めて6万円だ。動画記録できる上位機種もあるが高価だ。
(電話機)
 テレビドアホンは既存機が使えなくなるので、買換えが必須だったが、電話機はそんなことはない。ただ、今繋いでいる「防犯用電話自動応答録音アダプター(東芝製)」の録音時間が短いし、取扱いが不便、それから電話機全体が古い感じがするので、この機会に買い換えることにした。第1のねらいは録音機能、次いでの考慮項目は、テレビドアホンやスマホとの連携だ。コジマ電気で見てみると、ファックス機能が無い機種が多く、かつ安い。私はメールで殆ど用事が済むからファックスは無くてもいいと思ったが、家人はやはりほしいという。
 そのような観点で、パナソニックのパーソナルファックス、型番 KX-PD101DL*3に決めた。子機が1台付いているが、親機に送受話器が無い。親機で話したい時はスピーカーで話す。また、普通紙ファックスなのに、普通紙のフィーダーが見えないことに最初当惑したが、必要な時に開いて紙をセットするのだ。あまり使わないから、通常時の見かけがすっきりしていいと思う。(私としては珍しく)最上位の機種だが、価格は2万円程度で、テレビドアホンから見ると安い。
3) 設定
 1)の便利さで述べた機能の順に従って、設定の段取りと補足の説明をする。
a) スマホとの連携
 電話機とスマホとそれぞれで、Wi-Fiルーターに登録することで、スマホが電話機の子機として登録できる。家人は、最初着信の時に、携帯への着信か固定電話への着信かに戸惑った。送信の際は、通常固定電話の子機として使うのが安価なように思えるが、家人の場合、通話し放題なので、携帯として送信した方がいい。
b) フル録音
 通話の全てが自動的に録音される。8GBのSDカードを装着した後は簡単だ。事後的な迷惑電話対策にもなるが、将来ボケてきたら、「自動あんしん応答」を設定できる。「先ず名前を言ってください」などのメッセージが流れる。今から安心できる。
c) ファックス画像のスマホへの転送
 これは外出中のスマホへの転送だから、室内のWi-Fiルーターを使う上述のスマホとの連携では対応できない。別のPCメールアドレスを使ったメールサーバーを設定し*4、転送先のメールアドレスを登録する。これで、スマホに受信ファックスや留守番電話も着信したことを連絡してくれる。
 この機能は別の利点もある。上述のとおり、常にフィーダーがセットされていないので、受信ファックスは一旦メモリーに入る。それを画面で見ることができれば、不要な受信ファックスを印刷せずに済ますことができる(他機種では「見てから印刷」などという)。問題は、この機種にはこの機能は無い。しかし、スマホに画像として転送されるので、確認することが可能だ(少し画面が小さいが)。
d) テレビドアホンの録画は、特段の設定無し。
e) 子機の相互設定
 テレビドアホンの子機を固定電話の子機として、また固定電話の子機をテレビドアホンの子機として設定した。これはWi-Fiではなく、それぞれのワイヤレス機能で子機設定する。ただし、固定電話の子機ではテレビドアホンの画像を見ることはできず、インターホンのように音声だけだ。
f) ドアホンワープ
 留守中に来訪者があって、ドアホンを押すと、固定電話の通常の電話機能を使って、スマホに転送され、来訪者に対応できるとのことだ。普通の転送機能とは少し違うようで、何故か転送を受けたスマホの方で特別な操作(#ボタンを2回押す)が必要だ。多分忘れて、来訪者に失礼することになりそうだ。
g) その他
 他にもいろいろ機能があるが、マニアックなものが多く、あまり使う気はしない。
 それから前回ブログの補足だが、前回、「KDDIのサポートは電話だけで、メールは受け付けていないことを発見した」と書いた。今回KDDIのHPにアクセスしたら、メールでの問合せページができていた(http://www.au.kddi.com/support/inquiry/internet )。誓っていうが、前回は無かったはずだ。

*1:シャープのテレビドアホン。型番は DZ-MH70

*2:比較表は http://panasonic.jp/door/line_up/ 。機種の詳細は http://ctlg.panasonic.com/jp/fax-phone/door/color-door/VL-SVD301KL.html

*3:比較表は http://panasonic.jp/fax/lineup/ 、機種の詳細は http://panasonic.jp/fax/pd101/

*4:SMTPサーバーだけでPOP3サーバーは不要だから、送信オンリーだ。