糖質制限食(その3)

 今回は、全くの身辺雑事で、内容は殆ど無い。私の糖質制限食への挑戦については、弊ブログで2回述べた*1。もう3か月半ほど続けており、今月下旬の次回検診を待つだけで、改めて何か調べる意欲はあまりない。
この中で先日、「糖尿病フェスティバル」という催しを知った。北里研究所病院主催の無料のイベントで、11月13日(金)に東京メトロ白金高輪駅構内で開催されるという。
http://www.agingstyle.com/2015/11/11000729.html
 私が関心を持った理由は3つあって、a)北里研究所には、糖質制限食で有名な山田悟医師がいて当日参加するとのこと、b)体重が減ったりしている(減った後は横ばいだが)ので、専門家の意見を直接聞いてみたいこと、c)北里研究所の管理部門に大学時代の友人がおり、近くに行くので表敬できたらと思ったことだ。まさに身辺雑事。
 山田悟医師は本を沢山出しているが、たまたま私は読んでいない。糖質制限派の本を何冊か読んでいて重複するからだ。弊ブログでも紹介した江部康二医師(京都・高雄病院)が糖質制限食のカリスマ先駆者なら、山田医師は東の伝道師筆頭に近い。著書も数多い。全く読んでいかないのも失礼かと前日の夜に思い立ち、次をキンドルでダウンロード。前部1/3は省略して後半を読んで行った。
○ 山田恵史「糖質制限食のススメ」(東洋経済新報社、2012/5発行、電子版は同年7月)
 余談だが、c)の友人は飲み会などでよく会っている。数年前に北里研究所に転じてからは仕事等の関係は無い。今回、前日にメールしたら、現在は、相模原キャンパスで施設の新築に当っていて、白金キャンパスでは会えないとのことだ。「学校法人北里研究所」のHPを見たら、東日本にキャンパスが7つもある*2。相模原キャンパスは36万平米もあるというのでびっくり*3
https://www.kitasato.ac.jp/access/index.html 
 北里大学は、大村智先生(今は、同大特別栄誉教授との肩書)のノーベル賞受賞で、HPは祝意に溢れている。ご同慶の至り。
 前置きは以上で、当日13日、白金高輪駅に行った。改札口外の構内で、臨時の机と椅子が並べられている。無料で血圧と血糖値を測定してくれて、医師への相談となった。写真でよく見ている山田医師が相手してくれた。
 私の相談ごとは、四半世紀間糖尿病を患っていて、3か月半前から糖質制限食を始めて血糖値(A1c)は下ったが、体重も2キロほど下り、妻が心配していることだ。心配ない、体重を増やしたければ、タンパク質や脂質を多く摂りなさいと、伝道師らしい予想通りのアドバイスだ。糖尿病学会が否定的なので心配だと言ったら、学会は2008年辺りから、実は糖質制限食を認め始めたと言う*4。心配なら、今週幻冬舎から出る新刊書を読んだらと次の本を紹介された。てなことを10分ほど話して終った。
○ 山田悟 「糖質制限の真実 −日本人を救う革命的食事法ロカボのすべ て」 (幻冬舎新書、2015/11/12発行)
 途中で「山田と言います」と名乗られたので、いえ写真で存じていますと言ったら少しはにかまれた。有名な先生を折角だから写真でも撮ろうかと思ったが、ミーハー的なので思い留まった(フェイスブックに入れ込んで*5いれば撮ったかも)。紹介された本は、まだキンドル版も出ていないし(少し安くなる)、そのうち中古本がもっと安くなるだろうと思ったので、当分買わないこととした。この分野は、正直言って少し飽きてきた。それに最近、アマゾンとキンドルで、安価な本をいくつも衝動買いしていて積読傾向だ。

*1: id:oginos:20150904、id:oginos:20151018

*2:そういえば、かつて飼い犬(昨年死亡)が診てもらっていた獣医さんは、青森県の十和田キャンパスの獣医学部卒と聞いていたことを思い出した。

*3:ちなみに、東大の本郷キャンパスは54万平米、駒場キャンパスは25万平米とのこと。 http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1330668736/?v=pc

*4:糖尿病学会の話は初耳だった。そういえば、最近レストランやコンビニ、ファーストフードで糖質制限食を出しているところが増えているとの記事を見ている。「低糖質メニューが集客の鍵に。4つの人気店が実施する糖質対策とは?」 http://www.inshokuten.com/foodist/article/1222/。 「無理なく「糖質オフ」…ハンバーガー、パスタ、ケーキも」 http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20151028-OYT8T50026.html 。山田先生も著書の中で、ビジネスマンの社用接待に糖質制限食が有用ではないかと、高級レストランや料亭にアプローチしているとの話を紹介されていた。

*5:「入れ込む」は、広辞苑と明鏡とでは意味が違う。「夢中になる」との意味を第1義に素直に挙げているは明鏡だけだ。広辞苑は、夢中も熱心も語義には出てこない。三省堂国語辞典広辞苑系。新明解や大辞林は一応「夢中」の意は挙げているが素直ではない。