雑誌読み放題とタブレット

 タブレットを買った。2012年3月以来ほぼ4年ぶりだが、動機は、雑誌等読み放題サービスの利用だ。以下、1)雑誌等読み放題サービス、2) スマホでは読みづらい、3)どのタブレットにするか、4)使い心地、について説明する。余談として、映画「スティーブ・ジョブズ」について若干触れるとともに、ブラウザ「Chrome」への賛歌を述べる。
1) 雑誌等読み放題サービス
 雑誌読み放題サービスはいろいろある。「JOYFUL MONEY」の2016.01.09付け記事「雑誌の読み放題サービスを比較するとどこがいい?」が8種類のサービスを比較している*1。概ね月500円前後の会費で相当数の雑誌ないし書籍が読み放題になる。それぞれのサービスで読める雑誌が微妙に異なる。私は数年ほど前に「ビューン」という無料の雑誌読み放題サービスを知り、愛読していたが、有料になった途端止めた。その後多くのサービスが出てきたと感心した
 各々の雑誌読み放題サービスで異なる対象雑誌のラインアップが、次のページに出ている(2015年5月現在とのこと)。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1505/08/news076.html 
 私がたまたま見つけ、最終的にも選んだのはKDDIの「ブックパス」だ。取扱い雑誌数は230誌で、他にコミック、実用書、小説などの単行本も対象になっている。また個別に有料の書物もある。私のスマホは永年KDDIauで、ブックパスは知っていたが、有料でコミックが多かった。私としては、電子書籍はもっぱらBookLive!やKindle、たまに日経ストアとしていたので、「ブックパス」には殆ど注意を払っていなかった。
 最近、ブックパスの雑誌読み放題サービスに気がついて、1週間前に試用に加入した。1か月606円(税込み)で、2週間無料の試用期間だ。もっとも私の関心がある雑誌の種類は少ない。経済誌でダイヤモンド、エコノミスト東洋経済が揃っているが、一般週刊誌は週刊朝日アエラぐらいだ。毎週木曜の新聞広告でどれを買おうか迷う、週刊文集と週刊新潮は無い。読み放題対象の他の大半の雑誌はあまり関心が無い(全く無い訳ではないが)。ただ、WILLなどは余りにも右翼的で金を出して買おうとは思わないが、広告で記事のタイトルを見ると、どんな理屈で書いているのだろうと逆の意味で興味を持つものがある(それでも金を出しては買わず、図書館で読むことがあるだけ)。ということで、読み放題に申し込んだ次第だ。最初はスマホで読んでいた。
 いろいろな雑誌(種類は限られているが)の記事を自由に摘み読みできるというのは楽しい(低額の月支払いはこれからあるが)。金を出して買うと、できるだけ読まなければ損と感ずる。図書館に行った時も、雑誌を手に取ると記事を1つでも読まなければもったいないと思う。それに引き換え、読み放題の場合は眺めるだけでどんどん読み飛ばせる。読んで理解できなくてももったいないと思わない。
2) スマホでは読みづらい、タブレットを使おう
 最初スマホで読んでいたが、これは小さくて読みづらい。雑誌の誌面そのままの画面だから、拡大しても誌面のあちこちに移動しなければいけない。ページが変るとまた拡大し直さなければならない、ということで甚だ面倒だ。
 それでタブレットで読むこととしたが、問題が2つある。1つは、私のタブレットは、2012年3月に買ったもので、古くて使いにくい。重い、それから電池が直ぐ無くなる(これは弊ブログ「キンドル購入」id:oginos:20150829 で述べた)。それで新しいタブレットを買おうと考えた。私としては、かねて述べている通り、Android が絶対の選択だ。
 2つ目の問題は、試しに見始めた「ブックパス」は、使えるタブレットauタブレットだけで、他は使えないことだ。少し前の私なら、その閉鎖性さ故に拒否していただろうが、先週たまたま家人に誘われて観た映画「スティーブ・ジョブズ(2月12日日本公開)に影響されて、少し考えを変えた。
 若干余談となるが、この映画をちょっと紹介する。アップル社の創業者スティーブ・ジョブズの伝記というか、3回の新製品発表会の直前40分間の舞台裏のゴタゴタ(口論)を映したものだ。40分×3回の口論の場面だけで(それに続く発表会そのものの場面は無い)計2時間強の映画だ。1984年のマッキントッシュ、1988年のネクスト・キューブ、1998年のアイマックの3回だ。何れにも、ジョン・スカリー、ウォズニアックという私も知っているアップル社の大物が出てきて、しつこくジョブズと口論する。私は知らなかったが、妻と娘も出てきて喧嘩し、その他の会社の同僚、部下とも絶えず口論している。*2
 口論のテーマの1つがオープン性だ。例えば、同僚、部下は、(入出力の)ポ−ト数を8個(6個だったかも)にすべきだと主張する。ジョブズは2個でいいと主張し、自分の考えるもの以外への拡張を否定する。自分の設計が最高で、ユーザーには勝手な使い方を許さないという信念だ。私は、従来、民主主義を信奉すると同様、明確な理論も無いまま、オープン・アーキテクチャーを信奉してきたが、ジョブズのしつこさに、その信念が少し揺らいだ。
 それにしても、ジョブズの部下は大変だったなあ。映画の公式HPは、 http://stevejobsmovie.jp/about/intro.html (左上の「ニ」印をクリックするとサブページにジャンプできる)
 閑話休題、雑誌読み放題では、オープンではなく、クローズドなシステムも検討の対象に加えることとした。KDDIも許容しよう。
3) どのタブレットにするか
 タブレットは、近くのauショップとK電気に行って調べた。ポイントは3つある。大きさ、通信方法、価格だ。
 大きさは、大まかに言って、10インチと7-8インチの2種類。10インチはコートのポケットにも入らないので、持ち運びに不便で除外した。auタブレットは、10インチと8インチの2種類しかない。8インチは、ポケットに入らない場合もあるが我慢。ちなみに私が4年前に買ったのは7インチで、持ち運びには至極便利だった。
 通信方法は、K電気で見たところ、タブレットの殆どがWi-Fi接続のみだ。外でも公衆無線LANが普及してきた世では妥当だと考えられる。ところがauタブレットは、Wi-Fiに加え、4G LTE、すなわちスマホ通信回線にも対応している。やや過剰スペックと思えるが、外出先でもウェブにアクセスできるのは便利といえば便利だ。
 決め手に近かったのは、第3の価格だ。結論から言うと、auの「QUA tab01」(京セラ製)に決めた。重さは、4年前に私が買った7インチの390グラムから100グラム軽い286グラムだ。 http://www.au.kddi.com/mobile/product/tablet/kyt31/ 
 価格は複雑で、公称27,000円が普通割引で16,200円(3年間の分割払いで、これに月450円の割引があり、実質0円)。ただ、4G LTE回線の通信料がプラスされる。他のスマホ回線を契約している場合(私もそう)に限り3年契約で、プラス月2,160円(税込み)と割安だ(とも評価できる)。不可解なことに、近くのK電気では、私の行った日の前日から月450円の値引きキャンペーンをやっているという。月1,710円の通信料(3年間)だけでいいということだ(450円/月の3年間の合計で、16,200円の値引き)。外出先でもスマホ回線が使えるという利便も考えて、衝動的に即決した。
4) 使い心地
 まだ2-3日だが快適だ。タブレットとして各種の設定が必要で、また、今までスマホで使っていた各種のアプリをインストールしなければいけない。取りあえず、Googleの設定をするといろんなことが可能になった。感激なのは、ブラウザとして、Google推奨のChromeが標準設定とされていることだ。
 余談だが、Chromeの利点については、以下に詳しい説明がある。私のかねての考えがそのまま評価されていて嬉しい。
スマホ連携に強い「Chrome」の便利さを生かす」(PCオンライン 2015/2/18)
http://pc.nikkeibp.co.jp/atcl/knowhow/15/010400058/010500004/?P=1
 ブックマーク(お気に入り)や履歴が、PC、スマホタブレット間で連携している。この便利さは計り知れない。履歴について紹介すると、自宅のPCから「履歴」をクリックすると、自宅のPCはおろか、スマホタブレット、勤務先(アルバイト)先のPCでのそれぞれの履歴が表示される。セキュリティを気にする人には信じられないおおらかさだが、守るべき秘密の無い私としては便利なことこの上ない。カレンダー、ToDoリストなども共有される。
 更に余談だが、1-2年ほど前までChromeにも1つ不満があった。それは見ているページをそのままメールで送信することができなかったことだ。InternetExplorerでは、ウェブページを開いたまま、上部の「ファイル」メニューから「送信」をクリックすると、メーラーが立ち上がり、件名にそのウェブページの名前、添付ファイルとしてそのウェブページへのリンクが入る。ところが、Chromeではそのようなメニューを何年も探してきたが、無い。仕方がないから、ウェブページのURLをコピーし、メールの本文に貼り付け、その題名ないし説明をメール中にコピーして書きこむという手間を掛けなければいけなかった。
 1-2年ほど前に、「Send Link」というアドオン(?)がChromeにあることをたまたま見つけた。Internet Explorerの「送信」と同じようにできる。これで不満は無くなった。
https://chrome.google.com/webstore/detail/send-link-by-email-or-gma/plcgkgghkdfgfhiidfjkhmainebgmklf?hl=ja 
GoogleChromeAndroidは最高だ。
まだ使い込んでいないこともあり、閑話休題はなく、今日はこのまま終了。

*1:http://joyful-money.com/wp/2016/01/09/%E9%9B%91%E8%AA%8C%E3%81%AE%E8%AA%AD%E3%81%BF%E6%94%BE%E9%A1%8C%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%82%92%E6%AF%94%E8%BC%83%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB%E7%B5%90%E5%B1%80/ 

*2:それにしても、この映画に家人が何故興味を持ったのか判らない。見終った感想は、セリフばかりの映画でびっくりした、だ。