スマホの機種変更(5代目)

 2年ぶりにスマホを機種変更した。2010年11月の日本での初代Androidの購入以来の5代目だ。以下、1)機種変の理由、2)機種の選定、3)機種変の成果、4)若干のトピックについて説明する。今では機種変は身辺雑事の類だ。今回の新しみもストラップ穴の付け方ぐらいで、余り面白くない。機種変に直接関係ないが、最後にバス乗換案内アプリについて紹介する。約5,000文字と長くなった。ご容赦を。
1) 機種変の理由
 2014年11月の4台目への機種変更の次第は、id:oginos:20141206 に書いた。この4代目のAquosはほぼ2年間と私としては長い期間お世話になり、すなわち満足度が高かった(特にバッテリーの持ち*1 )。今回の機種変の理由は、ひとえに動作が遅くなったことだ。
 動作が遅いというのは、特にポケモンGOをしていると顕著だ。スワイプ(画面を指で滑らせてボールを投げる等)が極めて緩慢にしか動かないし、多くが当らない(順調な時もあるが稀)。家人と一緒に散歩しながらポケモンGOをしていると、追い付いていけない。足手まといとまで言われて、機種変を慫慂された。確かに、私の周りでポケモンGOを楽しんで高ランクのレベルに達している人達に聞いてみると、ここ半年ぐらいで機種変をしている。たまたま50代と60代の女性達だが、レベルで26、25、23と凄い(凄さの説明は略)。私は約1か月前にレベル22に達した後、停滞している。やはりスマホは長く使っていると、いろんなアプリやデータが溜ってきて、メモリーが足りなくなってくるのが原因だろう。従来、1年強で機種変を繰り返してきた(それぞれ理由はある)私に呆れていた家人からの要請を奇貨として、auショップに行って製品カタログを貰ってきた。
2) 機種の選定
 auの機種カタログを見るが新機種で欲しいと思うスペックがない。最新鋭の機種は6-7万円する。大した機能アップがないのにそれだけのコストをかけるのには躊躇する。それで、コスト優先で多少古くてもいいかと思う。てなことを考えているうちに、auからのメルマガで、「機種変更au購入サポート」なるキャンペーンを発見した。http://www.au.kddi.com/mobile/campaign/change-support/ (このURLが長く残るとは思わない)
「利用が16カ月目以上の方が機種変更時に対象機種をご購入いただくと、本体価格から割引」するとある。対象機種は次の4種類で、かっこ内は割引額だが相当大きい。

  • Galaxy S6 edge SCV31 (韓国サムソン社)(55,000円割引)
  • isai vivid LGV32 (韓国LGエレクトロニクス社)(最大62,000円割引)
  • AQUOS SERIE SHV32(シャープ社) (最大50,000円割引)
  • HTC J butterfly HTV31(台湾HTC社) (最大50,000円割引)

 ざっと見ると、何れも昨2015年の夏モデルのようだ。近くのauショップに電話すると、最初の2つ(Galaxyとisai)しか店には在庫がないという。取りあえず、店に行って話を聞いた。同店から他の2機種を注文しても何時になるか判らない。顧客がauのネットで直接注文することも可能だが、その場合、品物が顧客の所に直接配達されて、機種変更の設定は顧客自身がやらなければいけないという。あくまで店の在庫品を処分したいらしい*2。設定を自分でやるのは想定外なので、冒頭の2機種から選ぶこととした。本当は前機種と同じAquosが安心だったが、別の機種にトライするのもいいかと考えた。
 最初は少し小さめのGalaxy(画面サイズ5.1インチ。isaiは5.5インチ)で購入手続きを進めていたが、致命的な欠陥を発見した。外部メモリーカード(SDカード)が装着できないことだ*3
 私の現在持っているAquos SHL25は、内蔵メモリーがRAM 2GB、ROM 32GBで、これに外部メモリーとして長らく16GBのSDを装着してきた(数年間同じものを引き継いでいる)。それで、内蔵メモリーの空き容量は9.5GB、外部メモリーは4.9GBだから(単純計算では、内蔵で24GB、外部では11GBの計35GBを使用)、このGalaxy S6の内蔵メモリーRAM 3GB、ROM 32GB、外部メモリーゼロでは不安だ。ということでやむを得ず、isai vividにした。画面サイズが5.5インチと大きくて扱いにくいが(後述)仕方がない。
 定価77,760円の機種が66,960円割引で10,800円(何れも税込み)となり、幸せな気持になった。実は、このキャンペーンを見るまでは、今回の機種変は、欲しいと思うような新機種も無いことから、コストはできれば4-5万円以下に納めたいと思っていたので、望外の結果だ。ついでに、数年間使ってきた16GBのSDを32GBのSDに買い換えた。auの純正品で12,430円(税込み)と高い(64GBだと2万円以上だ)。量販店で買えばもっと安いのがあるのは判っているが、今ここで買えばデータの移し替えもやってくれるだろうという期待で買った(何故か割引があって、最後には8,886円になったのも嬉しい)。
 機種変の手続きや、データの移し替えに時間が掛かって(途中ミスもあったが)、ショップには3時間もいて疲れた。店員もお疲れさま。
3) 機種変の成果
新機種と前の機種との主な仕様の比較。

項目 新機種 前機種
isai vivid LGV32(LG社) Aquos Serie SHL25(シャープ社)
発売年 2015年9月 2014年夏
Androidバージョン 5.1 5.0.2(当初は4.4)
内蔵メモリーRAM 3GB 2GB
内蔵メモリーROM 32GB 32GB
外部メモリー(SD)(最大) 32GB(128GB) 16GB(128GB)
画面サイズ 5.5インチ 5.2インチ
重量 150g 141g

 機種変更の結果は、コストパフォーマンスの点で、概ね満足した。特にポケモンGOのパフォーマンスの改善が凄い。どんどんボールが命中する。しかし、既にやや飽きてきていたし、これから、既にハイレベルに達している周りの女性達に追いつける自信も気力もない。
 感想として、前機種シャープのAquosIGZO液晶のバッテリー持ちは、宣伝しているだけあってよかった。また新しい方のisaiの液晶は、かねての触れ込み通りきれいだと思う。
4) 若干のトピック
 私としては初めての外国メーカーの製品だが、困ったことがいくつかあった。
〇 ストラップ穴を開けた
 私のかねてからの携帯電話の選定基準は、a)グーグルと相性のいいAndroid*4、b)ストラップ穴のあること(後述)、c)ライトが使えること(テーブル下に落ちたものを探す時などに便利)、d)片手持ち片手操作ができること(混んだ電車の中で鞄を持ち、立っていても使える)、e)Suicaなどの電子マネーを使える(iPhoneでも新しいiPhone7で、この10月25日からやっと使えるようになった)、などだ。
 b)のストラップ穴について説明すると、先ず落しにくくなる。d)の片手持ちとの関係も深いということで、私としては従来絶対に近い条件だった。しかし、何故か外国製品には少ない。iPhoneにも無い。ストラップ穴が付いたケースを装着する方法(家人がしている)もあるが、分厚く、重くなってポケットに入れるには問題がある。そういう意味で、私は大きいのは好まず、今回の5.5インチというのは、元来は考えられない選択だった。
 コストパフォーマンスがいいということで、isaiをやや衝動的に買ったが、ストラップがないのはやはり非常に不安になる。滑り落すのではないかとの強迫観念に襲われる。また、片手持ち片手操作ができなくて、何時も両手を使うのは外出先では不便だ。片手持ち片手操作は大きさが外的条件だが、心理的にもストラップがないと不安が先立ち、操作が大きく制約される。言い換えると、サイズの大きさのハンディは左手(私の片手持ちは左手)の指を大きく動かす、手のひらをずらすなどである程度補償できるが、ストラップを付けていないと滑り落しそうでうまくできない。
 前置きが長くなったが、isaiをよく見ると、裏蓋はレザーだ。開けてみると、プラスチックのケースに薄いレザーが接着されている。よく見ると、スピーカー穴と呼ばれる穴と、他の機能にあまり影響のなさそうなスペースがある。それで、スピーカー穴の近くに、大工用品のキリで穴を開け、糸を通して、手持ちのストラップを通すこととした。キリでの穴開けは、レザー部分はともかくプラスチック部分が予想外に硬く、時間が掛かったが何とか成功した。写真は、その裏蓋部分にストラップを装着したもの。下部がストラップ穴。上部にカメラのレンズ、電源ボタン、音量調節ボタンが上下に並んでいる。

 今回のストラップの装着は、仮設住宅のようなもので、頑丈さに信頼が置けず徐行運転だが、やはりストラップがあるのは安心できる。大きいので指が届かない部分もあるが、その場合は両手操作として、何とか工夫している。
〇 電源ボタンの位置
 戸惑ったのは、電源ボタンが裏蓋部分にあることだ(写真参照)。このことにより、片手操作の場合、特殊な指捌きを必要とする。2-30秒程度でバックライトが切れると、人差し指を裏側に廻し、ブラインドタッチで電源をオンにする。電源ボタンは、音量調節ボタンやカメラのレンズと近い場所にある。レンズを汚さないかと気に懸る。習熟の結果、何とかブラインドタッチで届くようになったが、若干時間が掛かり、不満だ。
〇 バス乗換案内
 この1-2か月は、スマホの動作改善のため不要と思われるアプリの削除に努めてきた。機種変によりメモリーに余裕ができた。機種変とは直接関係がないが、新しく入れたアプリを紹介する。バス乗換案内だ。「乗換案内NAVITIME」の付加アプリとしてインストールした。
 前置きの説明が必要だ。東京都では70歳以上の高齢者を対象とした「シルバーパス」制度がある。弊ブログ(id:oginos:20160101 中の4)a)でも紹介したが、年間20,510円*5で、都内のバス(都バス、民営バス)と都営地下鉄、都電、日暮里・舎人ライナーに無料で乗車できる。私は、区の老人大学等に週2回通う際に民営バスを利用している。この10月からシルバーパスを買えるようになり、早速買い、使っている。
 半月前には、東京駅丸の内のKITTEで開催された証券会社の講演会に行った時に使った。私は世田谷区の西部に住んでいるが、都立大学前駅行きのバスに乗り、そこで乗り換えて(等々力駅発)東京駅丸の内南口行きのバスに乗った。2時間半かかったが、私にとって時間は無限にある*6。友人が、遊びに行くときに金がかからないのでやましさが薄れると、一般にはやや意味不明のことを言っていたが、私にはよく判る。
 シルバーパス活用のため、既に「東京都内乗合バス・ルート案内 ’16~’17年版」(東京バス協会、2016年2月、1,200円)を買っていた。これは有用だが、新しい場所に行くときにどのルートが適切かを探すのは結構大変だ。スマホの乗換案内のアプリは、経路検索の条件(飛行機、新幹線等の利用の有無)を設定できるが、通常、鉄道の利用が前提となっていて、それを外すことはできない。この意味で、NAVITIMEの「バス乗換案内」は画期的だ。経路検索に加え、指定時刻のバス時間も検索してくれる。バス停を登録して現時点の時刻表もワンタッチで表示してくれる。
 ちなみに私のスマホに登録されている乗換案内アプリは、次の通り。
a)ナビウォーク(駅間だけでなく、「トータルナビ」というスポットtoスポットのルート(徒歩、自動車を含む)も検索してくれる*7 )
b)バス乗換案内(NAVITIME)(上述)
c)前にも紹介した(id:oginos:20160801中のb)、ジョルダンの乗換案内(青春18きっぷのルートを検索してくれる)
a)は有料だが、b)、c)は無料だ。
 バス乗換案内は便利だが、東京シルバーパスの利用者から見ると不満がある。バスに加え、都営地下鉄等も対象にした乗換案内も欲しいし*8、スポットtoスポットのトータルナビも欲しい。有料アプリでも構わない。ただ、利用者は70歳以上で、スマホの所有者という条件だから、あまり売れないかも知れない。

*1:ポケモンGOをプレーしていると直ぐ消耗するが、どのスマホでも同じようだ。モバイル充電器を持ってポケモンGOをしている人は多い。

*2:isaiは、最新の製品カタログに記載されていない。この11月中旬に新製品が発表されるとのこと。

*3:これはauスマホの中では非常に珍しい。2016年vol.5の製品カタログ中、スマホの機能仕様一覧に出ている16機種の中で、外部メモリーがないのはこの機種だけだ。

*4:例を上げると、私はOSとしてChromeをPCとスマホタブレットで使っているが、ブックマーク、履歴などを共有できて甚だ便利だ。

*5:住民税非課税等の人はわずか1,000円。20,510円と1,000円の2段階しかない。

*6:長時間のバスの中で何をしているかというともっぱら読書が多い。青春18きっぷ等の電車の中では、本を読んでいると何故か疲れる。速度と車内振動が関係しているのかも知れない。バスは渋滞する時もあり、身体に優しい。

*7:長く使っているので沢山のスポットが登録してある

*8:先週、市ヶ谷で友人と会ったときは、世田谷→渋谷のバス、渋谷→新宿のバス、新宿→市ヶ谷の都営地下鉄新宿線を利用した。