マイナンバーカードのメリット

 マイナンバーカードを作ったのは、制度発足後間もない2016年4月。その時の事情は弊ブログ「マイナンバーカードの受取」(id:oginos:20160413)で紹介した。その後、確定申告(すなわち今年の3月)にしか使っていなかったが、今回非常に有益な用途を発見したので、報告する。住民票の交付手数料が200円になることだ。
 久しぶりに住民票の写しを取りに、世田谷区役所の某出張所に行った。持って行ったのは、マイナンバーカードと印鑑登録証カードだ。住民票を取るのにマイナンバーカードも使えるようになったと聞いていたが、使うのは初めて。役所の手続きは何があるか判らないから、念のため印鑑登録証カードも持って行った次第。目的は、出張所内に設置してある「証明書自動交付機」の利用だ。窓口だと300円の手数料だが、自動交付機だと250円で安い。これはかねて印鑑登録証カードを利用して実証済みだ。
 それで、自動交付機にマイナンバーカードを入れたが使えない。目を疑って、受付の職員に理由を聞いてみると、マイナンバーカードは国の発行するものだから、地方機関の区は対応してない(できない?)という。コンビニエンスストアならマイナンバーカードを使えるという。
 コンビニで使えるようになったというのは、新聞で知っていたが、区の施設では使えないというのは笑い話だ。念のため、コンビニでの手数料を聞いたら、200円だというので、またびっくり。区の職員は、このことはあまり知られていないから宣伝してほしいという。私がブロガーということを知っていて頼んだ訳ではないだろうが、彼の依頼に応えることにした。
 それで、区出張所の目の前のファミリーマートに行った。よく使っているチケット等を発売する「Famiポート」*1の所に行ったが、住民票というボタンが見当たらない。店員に聞いたら、コピーの機械で発券できるとのこと。コピー機を見てみると、確かにマイナンバーカード等を読み取る機構などを備えた装置が付いている。ということで、200円で無事住民票を入手できた。
 感想を1つ付け加えると、全ての段階で動作が遅い。推測するに、セキュリティチェックのための通信が厳重なためだろう。既存のチケット等発売機(Famiポート)を利用できれば簡単だろうと思うが、少なくとも住民票のサイズを印刷するための改造が必要だ。コピー機の改造もセキュリティの面から楽ではなさそうで、全国的に見ると大変な投資だろうと思う。もっとマイナンバーカードの用途を増やさないともったいないと思った。

*1:ローソンではLoppi