青春18きっぷ2016夏の結果

 今夏の「青春18きっぷ」(JRの各駅停車が5日間利用可能)は7/10から9/10までで、その利用については、弊ブログ「青春18きっぷ2016夏」(id:oginos:20160801)で触れた。9/10で終了したことから、結果と感想を簡単に記録する。
1) 2日分余った?
 8月中旬の弊ブログ「ポケコイン無料配布キャンペーンに騙された」id:oginos:20160819)で最初の2回分について紹介した。その後、残り3回分も無事消化した筈だが、切符を見ると3回分しか駅の日付スタンプが押されていない。その段階の切符は別添写真のとおりだ。下段の中央から左の1回目、2回目、3回目の欄はスタンプが押されているが、中段の4回目、5回目の欄が空欄だ。

 原因が2つあって、先ず3回(1日の最初の入場に)利用した某駅の某改札口には、丸形の日付用赤スタンプが無く、そのうち1回(3回目の8/24)は横長の黒スタンプが3回目の欄に(下側左端)押された(赤丸でないので若干見にくい)。原因の第1は、3回目(9/2)は欄外の右端に押され、4回目(9/5)は、特に、何故か何処にも押印されなかったことだ。容易に推測できるように、この特別切符の仕組は、利用日の最初の改札口で日付スタンプを押し、その後の入出場は、駅員のいる改札口で、駅員が当日の日付を確認するというシステムだ。欄外に押された9/2には、途中駅で、日付が押されていないと注意した真面目な(?)駅員がいた。その時は欄外に押されているスタンプを示すと納得してくれた。切符を見せるだけで(ロクに確認せずに)通してくれる駅員も多い。
 原因の第2は、押されなかった9/5は、たまたま途中のどの駅の駅員も日付印を確認しなかったことだ。
 ということで、日付スタンプが押されない欄が2回分残った。「矩を踰えて」大いに使おうかとも思ったが、生憎、残りの9/10までの間にフルに空いている日が殆どなく、若干良心が咎めつつも、もう1回軽く(短距離で)使った。
2) ポケモンGO
 8/19のブログにも書いたが、暑くて参った。ポケモンGOは、同ブログでも説明した通り、歩き回るのがポイントなのに、熱中症の危険があるので、中途半端になってしまった。更に、同ブログに書いたとおり、私のスマホが8月中旬から不調になり、一時は、スワイプ(画面を指で滑らせて行うボールを投げる等の操作)がほぼできなくなった。1週間ほど経って改善したが、それでもごくゆっくり滑らせないと動かないという異常な状態だ。家人や見た知人は唖然とし、こういうことでよくやっていると同情してくれる。
 青春18きっぷの期間が終了した9/10時点での成績を紹介する。プレーヤー(自分)のレベルが21、獲得ポケモンが85種類(総数は142種類と言われる。ちなみに捕まえた総数は594匹)だ。歩行距離は151km (アプリを起動している間に、時速10km以下で移動した距離。GPSで算出している模様) *1。訪れたポケストップの数は1,099か所だそうだ。我ながら暇だったと思う。
 一緒にやっている家人はレベル20だ。最初は私がリードしていたが、ゲーム得意人間の家人にたちまち抜かれた。同人が(外歩きが原因の?)夏バテで体調を崩した間に私が抜き返し、また家人が抜き返しということで、今は私がリードしている。スマホの動きはよくないが、「卵の孵化」、「進化」、「しあわせ卵」という裏技もどきのテクニック(説明は略)を使ってポイントを稼ぐことによりリードを保っている。この間、ポケコインというゲーム内通貨を購入して、何度か道具に取り換えた。心ならずの手違いもあって、計3,000円ほどポケコインを購入した。その他、攻略本と雑誌を計2冊買ったので、投資額は不本意ながら大きい。
 レベルのアップに相当のポケモンゲットが必要になったし、そろそろ、飽きてきたので、季節はよくなってきたが、熱心さは薄れてきた。
3) ご当地ポケモン、他
 今回の青春18きっぷの当初の目的の1つが、ご当地ポケモンのゲットだった。結果は芳しくない。3-4種新しいのをゲットしたが、その後東京でもゲットできたので、レアものでもなかった。
 8/19の前述ブログで紹介した、「被災した東北3県と熊本県Pokemon GO」とコラボ レアポケモンの出現も検討」(ITmediaニュース2016/8/10 http://logmi.jp/155928 )の記事については、ネットで時々チェックしていたが、その後のフォローが殆どなかった。特に9/2に行った郡山市のある福島県については県庁のHPも含めてチェックしたが、殆どなかった。
 この間、他の地方では、鳥取県で(少なくとも)8/6以前に「とっとりGO」(http://www.pref.tottori.lg.jp/tottorigo/ )、神奈川県横須賀市で8/22に「横須賀GO宣言」(http://stg.cocoyoko.net/pdf/20160822pokemonmap.pdf )などの、ポケモンGOを地域振興に役立てようとの試みが実施されている。何れもポケストップのマップなどを提供するもので、ご当地ポケモンなどを用意したものではないが、ある程度便利だと思う。
 しかし、東北3県は8/10に華々しく打ち出した割には、はかばかしくない。後述する宮城県を除き、フォローアップの気配は無さそうだ。福島県などは、むしろポケモンプレイヤーの原発事故の被災地への立入りを気にしているようだ。
 この中で、宮城県は8月31日に新しい発表をした。「<ポケGO>被災地誘客 宮城県3000万円計上」(http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201608/20160831_11018.html )だ。2016年度の県補正予算案で、10月のイベント開催に1000万円などを盛り込むという。被災地限定のポケモンへのシステム改修費用500万円(ナイアンテック社向け)などもある。
 しかし、遅いのではないか。ポケモンGOへの熱気も「行く夏」とともに薄れつつある。また、青春18きっぷの期間中に実施していれば、その効果は高かったのではないか*2
(海外での事例)
 国内のご当地ポケモンではないが、8月末から1週間ほど、縁者がドイツへ観光旅行に行った。auがこの7/22から始めたという「世界データ定額」サービスの内容を聞いて驚いた。データ通信が24時間当り980円で使い放題だ(使わない日は無料)。ドイツを含む世界32か国が対象だという。従来海外に行くときは、確か1日2,980円の使い放題があったが、高いと思い、ホテルでのWIFIの利用を標準としてきた。最近はレンタルの海外WIFIルーターも可能で、親戚なども使っているらしいが、価格はこのauの世界データ定額と似たようなもので、速度なども関係してよく判らないが、もっと高い場合もあるらしい。「世界データ定額」は、実に便利なものだと思う。
 この世界データ定額についての比較サイトがある。https://dekiru.net/article/14383/ ドコモの「海外1dayパケ」は132国と多そうだが、ドイツについては1,280円/日で高い(以上9/12に閲覧)。
 前置きが長くなったが、縁者の帰国後、ドイツでのポケモンGOの戦果を聞いた。それほど熱心にはしなかったらしいが、日本で出ているポケモンばかりだったという。それよりも、ポケモンをゲットしても名称が日本語だったというのでびっくりした。日本でインストールしたアプリだったからだろうが面白い。
(地域格差)
 国内のポケモンの話に戻るが、よく言われているように、ポケモンの出現、ポケストップの設定に関する地域格差は大きい。例えば、茨城県の名勝「袋田の滝」にあったポケストップは確か2-3か所に過ぎず、最寄り駅のJR水郡線「袋田」駅にはポケストップもないし、ポケモンも全く出現しない(列車ダイヤの関係で1時間半ほど滞在)。人口に応じての配置だろうが、最近の参議院選挙から、鳥取、島根の両県、徳島、高知の両県の選挙区がそれぞれ合区されたのを考えるとこれでいいのかと思う。憲法第14条の「法の下の平等」原則のもとに、1票の格差を是正したとの趣旨だが、この4県の住民は、県民の代表を常に選出する機会が奪われ、可哀想だと思う。ポケモンの出現確率が人口に比例するというのと同じ原則から生まれる、同種の格差なのではなかろうか。

*1:別途スマホで計測している歩数は、8月分は242千歩。7月分236千歩、6月分259千歩に比して大きくは変らない。これは、ポケモンGOの画面を見ながら、水平にして歩いているとスマホの歩数センサーにカウントされないことがあるからだろうと推測する。

*2:青春18きっぷの利用者は思いのほか多いと感じた。バックパックを担いで各駅停車に乗り、駅員のいる改札口を通る人の多くはそうだろう。