ポケコイン無料配布キャンペーンに騙された

 ポケモンGOについては、弊ブログ「青春18きっぷ2016夏」(id:oginos:20160801)で触れた。今回の青春18きっぷの目的の1つは、ご当地ポケモンのゲットだ。
 本稿では、小話題を3つ取り上げる。1)青春18きっぷの利用、2)ポケモンGOの進捗状況、3)写真写真商品商品キーワードキーワードレストランレストラン動画動画 ファイルファイルポケモンGOをかたるキャンペーンに騙されたことだ。
1) 青春18きっぷ
 予想はしていたが、夏の暑さは厳しい。熱中症に注意しろとテレビでもうるさい。私の対策は、水ペットを用意する、帽子をかぶる*1、余り外を歩き回らないことぐらいだ。今回の目的の1つのポケモンGOと歩き回らないこととは矛盾して残念だが、健康を優先することとした。他の所持品は、バックパックに、小型JR時刻表、図書館で借りた当地の観光案内、電子辞書、モバイルバッテリー(ポケモンGOで消耗するスマホの充電用)、長袖のシャツ(電車の中は冷房がきついことが多い)などだ。
 それで、現在時点で5か所のうち2か所へ行った。静岡(静岡駅前の静岡市立美術館で開催中のエッシャー展)、山梨県の身延からバスに乗って身延山久遠寺だ。何れも自分が行ってないことぐらいが理由。静岡市では、名物と言われるおでん横丁も行かず、清水に途中下車したが三保の松原も断念した。
 身延山は、3つ予想外だった。a)身延線の運転間隔が2時間なので、行動がすごく制約された。b)久遠寺の中にある「菩提梯」という階段がきつかった。高さ104m、段数287段。c)山だから涼しいだろうと思ったが、34-5度の猛暑だった。



 「菩提梯」の写真を3枚示す。下からと上からと、ピッチのきつさを示すものとだ。ピッチというか、蹴上が高い。単純計算で104m÷287段で約36cmだが、実際は踊り場が6か所あるからもう少し低いだろう。建築基準法では蹴上は23cm以下が基準だ。ピッチの部分の写真に写っているポケットティシュー(約10×7cm)は寸法の目安。下りの時は用心のため、手すりに手を掛けっぱなしで降りてきた。
 「菩提梯」を昇ったところにある本堂などは実に立派で、流石に日蓮宗の総本山だと感心し、本堂広間で疲れのため暫く寝ころんでいた*2
 往きの電車の中では電子辞書で、身延山日蓮宗について勉強した。その中に豊臣、徳川時代以降に、日蓮宗の中で、「不受不施派(ふじゅふせは)」 *3論争というのがあり、法華経を信仰しない者から施し(布施)を受けたり、法施などをしないということが、日蓮の元来の教義であったが、幕府から禁止されたと書いてあった。私は法華経に限らず信心が薄いから、さい銭を上げるのは日蓮に対し失礼かと省略した。もっともこの論争の中で身延山久遠寺は、受不施派として幕府側についたから、不信心者からのさい銭でも受け取るであろうが。
 概して、身延山は感銘を受けた。行った甲斐があった。
2) ポケモンGOの進捗状況
 私は今までぶきっちょなこともあり、プレーステーションなどのゲーム類は殆どやってこなかった。スーパーマリオWIIなども、子供や妻、孫などが遊んでいる中、加わらなかった。たまにやってみても大体無残な結果になる。
 ポケモンGOをやろうと思ったきっかけは、日本に配信された7/22の夜に、同期の友人がインストールして早速ポケモン1匹ゲットしたと、フェイスブックに書き込んでいたのを見て、そんなに手軽なものなのかと思ったことだ。私も翌23日にインストールしたが、たまたま旅行先の避暑地ではあまりポケモンが出なかった。その後、識者が、このゲームは、よく歩くし、指を使うから認知症予防によく、高齢者向けだと言っているのを見て、帰京後7月末から始めた。
 もう1つは、家人とはかねて共通の趣味もなく、関係も微妙だが、一緒にやろうかと誘ったら乗ってきたことだ。一緒に近くや、バスに乗って世田谷公園、電車に乗って新宿御苑などまで行って歩き回っている。当初私がリードしていたが、まもなくゲーム上手の家人に抜かれた。そのうち猛暑の歩き回りで家人が夏ばてし、その間に私が抜き返した*4
 知らない人のために少しだけゲームを説明すると、歩き回るのは、a)各場所で出てくるポケモン(200種?ぐらいあるか)にモンスターボールを当てて(指で画面をスワイプする)ゲットする、b)あらかじめ設定されているポケストップに行って、モンスターボール等の道具を入手する、c)あらかじめ設定されているジムに行って、そこで自分のポケモンをバトルさせる、ことのためだ。そのために、自分(トレーナーと呼ぶ)のレベルを上げ(ポケモンのゲット等によるポイント獲得)、沢山の道具を所有していくことが重要だ。同じ地域ではポケモンの種類が限られるので(新しいポケモンだと獲得ポイントが大きい)、あちこち歩き回るし、珍しいポケモンが出るスポットの情報を得て遠出することになる。
 この際に、まさに「歩きスマホ」の状況になり、気をつけなければいけない。心得としては、ポケモンが出ると振動で知らせる設定にして、歩く時はスマホから眼を離す(ポケストップは振動の設定ができないから時々眼を向ける必要がある)、ポケモンが出たら、歩行レーンから少し脇に寄って立ち止まり、捕獲作業をする、などか。
 青春18きっぷによる成果は、実は余り無かった。炎天下で歩き回らなかったこともあり、新しいポケモンは静岡ツアーで2匹、身延ツアーで1匹に過ぎない。電車で高速に移動している時間は、ポケモンポケストップも高速に移動し、捕まえるのが困難だ。駅に停まっている間に急いでゲットすることが必要だ。都バスで移動中の方がまだ容易だ。それに後述するが、かねてスマホのスワイプの調子が悪く、ゲットの効率が悪化してきている。
 ご当地ポケモンについては不明だが、上記の新しいものは特にレアものではなさそうだった。ご当地ポケモンといえば、8月10日に東北3県で、復興対策の一環として新しいポケモンの登場も検討されることが発表された*5。現在具体的なことはまだ発表されていない。今回の青春18きっぷの行く先として郡山などをかねて考えており、それまでに具体化することを期待している。
 18日現在の私の状況は、トレーナーレベルが17、獲得ポケモンが64種類(捕まえたのは381匹)だ。まあ一応やっていると言えるレベルかと思う。その他どういうカウントをしているのか不明だが、歩行距離72.47kmとある(ある説明によれば時速10km以下での移動だという)。訪れたポケストップの数は560か所だそうだ。ただ、かねて悪いがこの1両日、効率が極度に悪化している。ポケモンをゲットするボールのスワイプ(指でスマホの画面を滑らせる)が効かず、ボールがどんどん浪費する。一頃は200個以上あったボールの在庫が今は20個足らずだ。昨日はポケモンが出ても見逃していた。それからボール等を補給できるポケストップでは、表示される円盤を指でスワイプして回転させないと道具がもらえないが、これが回転できない。スマホの問題かと思い、駅前のauショップに行ってタッチディスプレーの不具合かと訊いてみた。他のアプリの画面では問題なくスワイプできるから、ポケモンGOのソフトの問題でしょうとすげない。暫くおとなしくしていて様子を見なければいけないと覚悟した。
3)  ポケコイン無料配布キャンペーンに騙された
 さて、標題の話だ。恥を忍んで紹介する。ポケコインとは、ポケモンGOで使うモンスターボール他の道具をショップで購入するための通貨だ。100コインが120円で、沢山買えば割安になる。道具の価格は、例えばモンスターボール20個で100コイン。各種の道具は、ポケストップで入手できる(ただし何が入手できるか判らないし、ポケストップに行かなければいけない)外、ショップで購入できる。ぶきっちょな私は、スマホの不具合もあり、今まで1,200円分のコインを購入している。
 それから、攻略本が出ていない状況下で、「ポケモンGO攻略ニュース」というサイトでよく情報を得ていた(http://pokemongo-news.com/ )。このページの最初の方に、6万枚コインを集める方法とかのバナーが幾つか出ていて、結果からいうと、これに騙された。
 これらのバナーは今までは気にも留めずにいたが、引っかかったきっかけは、8月15日夜に、翌16日夜23:59までの限定として、「日本上陸、世界1億人突破記念として、60,800枚のポケコイン(現金で5万円相当)を進呈するキャンペーン」を実施とあったのを見つけたことだ。翌16日はたまたま上述の身延山に行っていて、久遠寺の本堂で、疲れてひっくり返っている時に、スマホでこのキャンペーンのバナーをクリックした。すると、対象スポンサーの内から1件登録すれば、必ず60,800ポイント(5万円)を進呈とある。対象スポンサーとして10数社のサイトがリストアップされ、そのうち1つに登録すればいい。その1つに楽天カードがあった。
 私は、かねて楽天市場を利用するためだけの会員だったので、この機会に年会費無料の楽天カード(クレジットカード)に申し込むこととした(如何にも安全そうな企業だし)。楽天カードへの申込みは、その後楽天のサイトで進められ、2-3日中にカードが送られてくることとなった。これで直ぐ60,800コインがもらえるかと思ったら、次に無料サイト5つに登録することが必要と出てきて、しかも抽選らしいとの表現がある。確か、楽天カードに申し込むだけで60,800コインと書いてあったと思い、その後は、そのサイト(manekinというようだ)からのメールは無視した。
 それで、スマホポケモンGOを起動して60,800ポイントが入金されているかをチェックしたがその気配はない。この時点ではまだはっきり騙されたとは気づいていない。それでも薄々おかしいと思い始め、夜帰宅してから、このようなゲームに詳しい次男に電話して、このキャンペーンのことを訊いてみた。次男は勤務先からの帰宅途中だったが、心配して電話とメールもくれ、次のサイトを教えてくれた。
ポケモンGOのポケコイン無料配布キャンペーンは安全? 本当の方法は?」
http://netdeokane.com/pokemongo-caution 
 この中の危ないサイトのリストの1番目に掲げられているのが、「manekin」サイトで、がっくりした。手口もまさに同じ方法で、無料サイト5か所に登録した後は最後は抽選となるらしい。確率ははっきりしない(恐らくすごく低い)とある*6
 次男のご託宣は、多分個人情報を集める手段で直接の被害は無いかも知れないが、今後各所から迷惑メールがわんさと来る可能性があるとのことだ。その後、manekinからのメールは、スマホの携帯メールの特設フォルダーを作ってそこに自動フィルタリングして監視することとした。いろんな同種の騙しメールが、2日半で32通来た。他のサイトからの迷惑メールの増加はまだ観察されていない。
 以上、ポケモンのコイン欲しさの欲ボケの結果で、誠に恥かしい。何時も見ていて参考にしている攻略サイトに出ていた「日本上陸、世界1億人突破記念キャンペーン」の言葉にコロッと騙された訳だ。グーグルやアマゾンのフリーないし低額のサービスに慣れ親しんでいると、あり得ることかと思ってしまうというのは弁解だ。スマホでのゲットの効率が悪化している中で、6万コインもあればいろいろ豪勢にやれるなと夢見ていた。久遠寺の本堂で、騙されの申込みをやっていた訳だ。眼の前にいた本尊も注意してくれなかったが、さい銭をけちったせいか。
 ところで、前述の「ポケモンGO攻略ニュース」というサイトは、それまではスマホ又はタブレット(ポケモンGOを動かしているスマホと並べて見る)で見ていたが、今回の騒ぎの後改めてこのURLをPCで見たら驚いた。60,800コイン無料配布キャンペーンなどの(今から見るといかがわしい)各種のバナーが無い。慌ててタブレットで見ると、いかがわしいバナーは多い。念のため、「PC版で見る」を選択したらこれらの見づらいバナーは消え、如何にもまじめな攻略方法だけのページのようになった。まるで、タブレットでは別の人がPC向けのページを同じURLで乗っ取って運営しているようだ (こういうことはよくあるのかな)。よく判らない。

*1:縁のあるhatが望ましいが、どうしても私には似合わないと思い、庇のあるcapで代用。

*2:寝ころぶのは、加山又造黒龍を描く大天井画の鑑賞にもいい。

*3:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%8F%97%E4%B8%8D%E6%96%BD%E6%B4%BE

*4:この高齢者にいいというのはよくない。歩きスマホの危険の方が高い。

*5:ITmediaニュース 2016/8/10 「被災した東北3県と熊本県Pokemon GO」とコラボ レアポケモンの出現も検討」 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/10/news078.html また、http://logmi.jp/155928

*6:ちなみに、同サイトで最後に紹介されている「本当の方法」というのも本当かどうか判らないし、近寄らないことした。