読書

読書管理ソフト

1) 読書管理ソフト 昨2018年秋から読書管理ソフトを使い始めた。 長男の嫁から教えてもらったアプリが「ビブリア」。書籍の主に裏表紙に印刷してあるISBNバーコードをスマホのカメラで撮影すれば書名等が自動的に登録できる。今までのメモ書きでは考えられない…

国体論

中学の友人から、次の本の感想をブログに書いてくれないかと妙なことを頼まれた。 〇 白井聡「国体論−菊と星条旗」(集英社新書、2018/5/6第2刷、第1刷は同年4/22) 新聞にかねて大きな広告が出ているから、私もその本のことは知っていた。新聞広告のウェブペー…

映画と本(三度目の殺人、メッセージ)

この記事のタイトルは、本当は「映画と原作」としたかった。しかし、今日紹介する本2冊のうちの1冊は原作ではなく、「ノベライズ」本というジャンルだ。すなわち、先ず映画があって、その後それをノベル(小説)化した本だ。だから映画の原作ではない。むしろ映画…

雑誌読み放題とタブレット

タブレットを買った。2012年3月以来ほぼ4年ぶりだが、動機は、雑誌等読み放題サービスの利用だ。以下、1)雑誌等読み放題サービス、2) スマホでは読みづらい、3)どのタブレットにするか、4)使い心地、について説明する。余談として、映画「スティーブ・ジョブズ…

キンドル購入

電子書籍については、このブログでも何回か触れた。かねて私は、汎用リーダーであるタブレットで読んでいたが、今回、専用リーダーであるキンドルを買った。その経緯と購入の基準等を説明する。 1) 私の従来の汎用リーダー 電子書籍に関しては、 a)書籍スト…

書籍の配達トラブル

身辺雑事の類の話だが、アマゾンの書籍の配達(電子書籍ではなく、リアルの本)で12月19日(金)、20日(土)と連日トラブルに見舞われた。読者にも何らかの参考になるかと思い、紹介する。 1) 事務所への配送 私は、雇われているオフィスで、業務上必要な本を買う…

「ビジネスマンのための歴史問題」と朝日新聞批判

1) 東洋経済の特集 2014/9/27付けの週刊東洋経済のカバー特集は、「(日中韓、不信と憎悪はなぜ続く)ビジネスマンのための歴史問題」だ。従軍慰安婦問題を巡る朝日新聞の検証記事(8月5日)の後、9月11日に木村伊量社長の謝罪記者会見があった。これで、慰安婦の…

第1次世界大戦勃発100周年

今年は、1914年夏の第1次世界大戦の勃発からちょうど100周年だ。昨今の中東、北朝鮮、ウクライナ等を巡る危機、中国の東アジア諸国への攻勢振りを見ていると、第3次世界大戦につながる可能性がないかと心配になる。同じ関心を持つ人が多いためか、書店に行く…

ロング・グッドバイ

標題は、NHKテレビの連続土曜ドラマのタイトルだ。2014年4月19日(土)から今週末5月17日(土)までの5回連続で、米国のハードボイルド派作家レイモンド・チャンドラーの小説「ロング・グッドバイ」又は「長いお別れ」のリメーク版として前評判が高かった。http://www…

絶望の裁判所

1か月前のニュースだが、3月27日の袴田事件の再審開始決定(静岡地裁)には驚いた。1966年の事件発生以降、1980年に最高裁で死刑が確定していたのに、再審が決定し、更に異例なことに拘置も執行停止され、即時釈放された。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2…

電子書籍の欠点(カバーが無い)

電子書籍については、そのタイトルの記事(id:oginos:20130714)も書いたし、電子書籍で読んだ本の話も何回か紹介している。本稿では、ある意味で私の失敗談、ある意味で現在の電子書籍の問題点を紹介する。それは、実際の書店で販売されている紙の本には、カ…

電子書籍の2重買い

この話は私の失敗談だ。しかし、電子書籍の新しいメリットも発見したので、恥を忍んで紹介する。 (電子書籍をリアルの書店で購入) 電子書籍については、そういうタイトルの記事を昨年7月に書いた(id:oginos:20130714)。その中で、本(紙と電子)の買い方として…

インド旅行準備

この1か月間ほどはもっぱらインド関係の本等を読んでいる。理由は、12月初旬に6日間インド旅行に行くことになったからだ。これは先月に中学の友人に会った際、話のついでにインド旅行に誘われたことに始まる。彼は商社を退職後、欧州企業の在日代理人をして…

推理小説「模倣の殺意」

次の読者挑戦型推理小説を読んだ。以下挑戦振りを少し紹介するが、ネタバレにはならないように注意する。 ○ 中町信「模倣の殺意」(創元推理文庫、2004年8月初版、2013年6月25版) (単行本の初版は、「新人賞殺人事件」(双葉社、1972年) 新聞などの広告で惹かれた…

映画「風立ちぬ」

宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」(2013年7月20日公開)を見てきた。宮崎駿のアニメを見に行くというのは、元来の私としては全く考えられないこと(後述)だった。見に行こうと思った主な理由は2つあって、第1は、たまたま半月ほど前に、零(ゼロ)戦パイロットを…

電子書籍

最近電子書籍を買って読むことが多い。理由は、a)入手が早い、b)若干安い(ことが多い)、c)多くの本を持ち運ぶのに便利、保管スペースが不要、d)検索可能等便利なツールがある、などだ。それから、家で老犬の側にいなければということが多くなり、本屋にのん…

カウントダウン・メルトダウンの日経書評

たまたま新聞を読み溜めていて古い記事を読んでいたら、2月の弊ブログ(id:oginos:20130216)で紹介した「カウントダウン・メルトダウン」の書評が出ていた(3月24日付け日経新聞)。読むと、私の感想と相当違うポイントで紹介している。誤読ではないかと思われると…

日本人の火葬への執着

日経新聞夕刊で2月26日から始まったルポ連載記事「公共財としての火葬」は、2年前の東日本大震災の多数の犠牲者を火葬にする際の関係者の苦労をレポートしている。その3回目「改葬 知られざる過酷さ」(2月28日(木)夕刊) *1を読んで驚いた。火葬施設の被災と犠牲…

カウントダウン・メルトダウン

1月14日の弊ブログ「原発事故調の訓詁学」(id:oginos:20130114)で紹介したように、昨年12月からこの3月までの臨時雇いで原発事故対策に関連する調査を手伝っている。報告書の提出期限まで1か月余ということで作業は佳境、私にとっては苦境だ。たまたま週刊文…

原発事故調の訓詁学

昨年12月からこの3月までの期間、たまたま頼まれて、今後の原発事故対策に関係する調査の仕事を手伝っている。その関連で、福島原発事故に関連する本を正月休みに何冊か読んだ。福島事故の調査委員会は幾つも設置されていて、このブログでも断片的な感想をい…

知の逆転

日経新聞の書評で星5つが付いていた。星5つは「これを読まなくては損をする」の評価で、殆ど無い。 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO49753630Z11C12A2NNK001/ 「読んで絶対に損しない」との評者のお墨付きもあり、買ったが、それほどではなかった。私の第1…

日本の右傾化

今週月曜日(12月10日)に、米国のタイム誌(TIME)12月17日号が宅配された(通常の土曜日に比して何故か2日遅い)。表紙が日の丸で、タイトルが「日本の右傾化」、副題が「何故ここ何十年かで最も愛国主義的ムードなのか。何故それが危険なのか」。内容はともかく、…

笹子トンネル事故

私事で恐縮だが、この12月から来年3月までの期間、縁があってある団体の仕事を手伝うこととなった。週4日程度だが時間が取られる。ということで、このブログも今後適当に手抜きすることになると思うので、あらかじめご容赦頂きたい。 先週の日曜日(12月2日)…

戦後史の正体

新刊というには少し日にちが経ったが、本屋で山積みになっていたので、買った。たまたま戦後思想史について別の本を少し読んでいて*1、戦後史に関心があったからだ。 〇 孫崎享「戦後史の正体 1945-2012」 (創元社、2012年8月10日1版1刷、10月1日7刷発行) 本稿…

沈黙の春・キリストの妻

例によって、配達された米国のTIME誌10月1日号の目次を流し見ていたら、ディレッタントな話を2つ見つけた。「沈黙の春」50周年とキリストの妻帯説だ。個人的にも懐かしいトピックで、簡単に紹介する。 1) 沈黙の春 Bryan Walsh, “Rites of Spring”, TIME, Oct …

放射線測定のウソと官邸の5日間

福島原発事故については、このブログでも何回か取り上げた。これに関連した出版は今でも多い。最近本屋をぶらぶらしていて手軽そうな本を2冊買った。手軽という意味は、短くて読み易そう、安価、タイトルから見て私のかねての考え方に近そうということだ。 ○…

TIME誌表紙になでしこの澤選手

7月21日(土)に配達された米国TIME誌(2012年7月30日/8月6日号)の表紙は、日本の女子サッカー、なでしこジャパンの澤穂希(さわほまれ)選手の雄姿*1なので驚いた。中のカバーストーリーは、ロンドン・オリンピックの開会を27日に控えてのオリンピック特集だ。そ…

ハーバード白熱日本史教室

○ 北川智子「ハーバード白熱日本史教室」(新潮新書、2012年5月発行) 「ハーバード」、「白熱」とくれば、サンデル教授を連想する。弊ブログでも2回登場した(2010/09/27「ハーバード大学白熱教室@東京大学」id:oginos:20100927、2011/0917「サンデル教授の災害補償の…

ヒッグス粒子とDelivery

ヒッグス粒子とみられる新粒子が発見されたという衝撃的なニュースが7月4日の夕方テレビで流れた。 日経新聞電子版 2012/7/4夕方http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG0401N_U2A700C1000000/ 欧州合同原子核研究機関(CERN)は4日、質量の起源で「神の粒子…

「科学哲学講義」と原発論議

ツイッターやフェイスブックなどの「ソーシャルメディア」で自分の書き込みをアピールするための消費、「ネタ消費」が広がっているとのことだ。習い事も1回で終わる体験型(自分の作品を写真に撮り、ネットにアップすれば終り)に人が集まり、ネットでの話題を目…