ワイシャツの衣替え・夏モード

 今日6月15日(火)にワイシャツの衣替えをした。週始めの月曜日にするのが普通だが、あいにく19度と寒かった。今日は29度と暑く、これから暑さが続くとのことでいいタイミングと考えた。
 具体的には、前夜に引出しの中のワイシャツを全て長袖から半袖に入れ替える。一斉に入れ替える理由は、クリーニング屋のビニール袋に入ると長袖と半袖の判別が極めて困難になるためだ。これまで何年間も失敗し、袋が破けたまま1シーズンを越すものが毎年あった。
(実は、この点は昨年から少し改善している。しかし、やはり少し面倒な点がある。説明は省略)
 以下は、毎朝満員の通勤電車で苦しむ普通のサラリーマンの生活の知恵である。

(3種類の半袖シャツ)
 今シーズンからは新たな試みとして、半袖を3種類に分けた。第1は、ネクタイを着けなくても見苦しくないもので、具体的にはボタンダウン。第2は、ネクタイが必要なもので、具体的には、ボタンダウン以外。第3は、ボタンダウンでないが、色、デザイン面で、ネクタイがなくても許されるかと思っているものだ。いわゆるクールビズと言われるのは高いので買っていない。
 第1のボタンダウンは、通勤時にはノーネクタイだが、、場合によってはネクタイを着用できるものとしている。

(夏モード各種)
 次に、私の夏モードの種類を紹介する。これは半袖シャツを着て通勤する時のモードだ。正式の会議や客先のオフィスを訪問する時などは、適宜ネクタイ、上着を着用する。
(1)ネクタイ及び上着を着用。
(2)ネクタイ着用、上着は着ない。
(3)ネクタイも付けず、上着も着ない(真夏モード)。
 (1)、(2)の場合は、上記の3種の半袖シャツ全てが可能だが、(3)の場合は、上記の第1(ボタンダウン)か第3の種類になる。モード選択の段取りは、先ず(1)から始めるが、気温と周囲の状況を見つつ、上着を早く脱いで、(2)に進む。次に暑さに応じて、真夏モードの(3)に進む。この場合はボタンダウンだけにしたいが、今8枚程度しかないので、1週間1回のクリーニング屋のサイクルでは、上記の第3のシャツも利用せざるを得なくなる。
 この分類だと、ネクタイを着けないが上着は着用と言うのがあり得るが、私はあまり無い。理由は、上着が着られる天候の日は涼しいからネクタイを着用しても暑くない筈だからだ。そもそもサラリーマンはネクタイの着用を基本とすべきとの古いマナー感から発している(後述)。

(オフィスでの備え)
 上着を着ないで出勤し、上着が必要になる場合に備えて、オフィスのロッカーにはスーツの上着を2着吊している。何れもズボン2着付きのスーツだから、上着を着る機会が少なくても、ズボンだけが一方的に傷むことにはならない。ただ、昨年ズボンの1つを、汚れか擦り切れかで捨てたので、今シーズンは、ズボンが1つ足りない。
 また、ネクタイも、必要になる場合に備えて、オフィスには当然用意している。クリップで留める方式のネクタイも1つあって重宝している。着脱の便利さに加え、首の後ろ側に、普通のネクタイのように布地が回らないので、暑苦しくないのがいい。

(クールビズ)
 数年前に始まったクールビズについては基本的に評価している。(大)昔の真夏のサラリーマンは、開襟シャツが常態だった。エアコンが地下鉄にまで普及して真夏でも上着・ネクタイとなったのが異常だ。エネルギーの無駄遣いにつながる真夏のネクタイ、上着は止めるべきで、クールビズは歓迎している。
 しかしながら、現在のところ、普通のサラリーマンは、まだネクタイを基本的な身だしなみとすべきではないかと思っている。すなわち、暑ければ先ず上着を脱ぎ、次いでノーネクタイの順かと考える。違和感があるのは、ノーネクタイを前提にした(ネクタイが着られない形)、相当カジュアルなデザインのシャツがクールビズとして売られ、上着の下に着られていることだ。まだネクタイが可能な天気なのに、ビジネス衣装がカジュアルになり過ぎかと思う。もっとも、ビジネス衣装は、時代により変る訳で、現在の官庁を中心としたクールビズ運動により、今後私の感覚が古くなる可能性は予想できる。
 もっとも、今でも上着派の気持には理解できるところがあって、第1は上着のポケットだ。これが使えなくなる不便は相当のものだ。私の夏モードへの衣替えには、ポケット内容物の整理、入替えも含まれている。また、ネクタイを外すことによる首廻りのベトベト感が無くなる快適さも理解できる。

(小さな拘り)
 最後に、今まで述べてきたことと一部部重複するが、夏モードに関連する、私の小さな拘りをいくつか述べる。
a) 普通のシャツ(ボタンダウン以外のオフィス用のシャツの意)でノーネクタイはだらしないと感じる。すなわち、襟が拡がるのがだらしない感じ。
b) これは私特有の感覚だと思うが、長袖シャツに上着無しのスタイルは、通勤用や客先訪問用には不適。すなわち、長いズボンの上に長い腕のシャツを延ばして歩いている姿が、バランスが悪いと感じる。机の上で仕事している場合、オフィス内を歩く時、昼飯の外出時には、長袖シャツもおかしくないが、外を歩いている時はしっくり来ない。また、長袖を折り畳めばバランスはいいが、家人が袖の折り畳みには何故か反対する。
c) 半袖シャツに上着は、汗の吹き出ている下腕に上着の袖が直接触れてベトベトし、気持が悪い。これは、夏モードの(1)にあるが、できるだけ避けて、通勤時の上着は早く脱ぎたい。
d) 上述のポケット内容物の整理の際に、シャツの胸ポケットに詰め込むことは避ける。重さで左の胸ポケットが下り、ボタンダウンシャツの左襟が垂れ下るのは見苦しいからだ(ネクタイをしている場合は襟が固定されて、余り下らない)。このことから、胸ポケット内は定期券プラスアルファ程度になり、他シーズンでは上着のポケット(沢山ある)に入れていたものがかばんに移ることになる。取り出しに不便になるがしょうがない。

(6月下旬からの宗旨替え)
 以上述べたところでは、私は古いネクタイ主義者と取られかねないが、真意は、世の中そんなにノーネクタイには進んでいないだろうということだった。しかし、その後、6月23日に、ある財団法人の理事会に出て、びっくりした。天気は雨模様で最高気温26度の日で、真夏日ではない。
 メインテーブルに座っている30人あまりの役員のうち、ネクタイと上着の両者を着用しているのが私を含めて、4名程度しかいない。上着を着用していないのが5名(うち2名ノーネクタイ)で、残りの20名以上は、ノーネクタイの上着着用である。ノーネクタイの普及は予想以上で、また、上着への愛着が強いのがよく判った。
 ということで、まだ6月ではあるが、上記の夏モード(3)(真夏モード、ボタンダウンシャツのノーネクタイ、ノー上着)に進むこととした。

以上