スマホの機種変更(4代目)

 昨11月にスマホを買い換えた。昨年7月に購入したもの(機種名は後述)で、少し早いかと自分でも思う。大きな理由は、前の機種のバッテリーとレスポンスの遅さだ。私のスマートホンは、ずっとauAndroidで、2010年11月に、日本で最初のAndroidを購入して以来、これが4代目のAndroidだ。昨年7月の弊ブログ(id:oginos:20130727)「スマホの機種変更」でも述べたとおり、1代目の使用期間は1年4か月、2代目は1年3か月だったが、3代目は1年4か月となった。従前の機種変の経緯については同ブログで説明した。私は、毎年のスマホの流行を追いかけている訳ではない。以下、心ならずも買換えに至った今回の事情を説明する。
1) 買換えの理由
(前の機種の問題点)
 第1に、バッテリーの持ちが悪く、夕方になると無くなってしまうことが多い。第2にレスポンスが遅く、ウェブページを開こうとクリックしても遅く、ひどい時には2-3分かかる。半年前まではもっとひどく、突然フリーズすることも多かった。また、熱くなることがあり、ちょっと油断すると瞬く間に持てないほど熱くなって電源が落ちる。そのうち慣れて、少し熱くなると電源を切り、少し冷ましてから再起動したりしてバッテリーの延命を図った。
 半年前に、我慢できなくてauショップに行って相談したら、メモリーが小さいのが基本的原因だとのことだ。メモリーはRAMが1GB、ROMが8GBであったが、最近のソフトやアプリを動かすには小さめだという(1年前に買った時はそんなことは言わなかった)。メモリーの空き容量は、数100MB程度だったが、ショップの担当者によれば、1GB以上の空きが無いと極端に遅くなるという。
 それで、いろいろ苦労して、第1にインストールしたアプリのうち幾つかを、泣く泣くアンインストールした。第2に、Clean Masterという、不要ファイルの削除、メモリーの解放などをしてくれることで定評のある無料アプリをインストールした。不思議なことに、知らない間に勝手に動くアプリがあり、不要ファイルがどんどん溜っている。Clean Masterを2-3日に1回ぐらい作動させるとどんどん掃除してくれる。ということで、空きメモリーが何時も1GBを越えるようにした。その結果、連日夕方には上っていたバッテリーが1日フルに持つ日が多くなってきたし、少しサクサク動くようになってきた。それでも、バッテリーが気になって、使うのを控えるようになってきた。
 それでもその後、状況がまた少しずつ悪くなり、元の状態に近づいてきた。冒頭に述べたように、バッテリーが上る日が多くなったし、遅さが目立ってきた。
(出勤)
 機種変をせざるを得ないと決心した切っ掛けは、11月になって友人から頼まれて、週4日間出勤して仕事をすることになったからだ(実は今年の5月から既に週2日の勤務をしていたが、別の友人に頼まれて更に2日増えた)。仕事をしている身で、スマホの操作に2-3分も掛かっていたら、周りは甚だ迷惑だ。
2) 機種選定
 買い換えるとなれば問題はどの機種かだ。早速auショップで、主要機種のパンフレットを集めて比較検討した。今回の基準のメインは、バッテリーとメモリーの容量だ。ちなみに前の機種は、富士通のArrows ef *1。メモリーは、上述のとおり、RAMが1GB、ROMが8GB、他に外部記憶としてマイクロSDメモリー16GBを付けた。バッテリーは1,800mAh、ディスプレーのサイズは4.3インチ。
 いろいろ検討して、更に、従来からの基準のストラップ穴とライトも考慮することとした(理由は上述の昨年の弊ブログ)。また大きいのは、片手持ちには不便なのでマイナス評価だ。
 auの総合カタログを見ていて発見したのは、昨年夏のカタログに出ていた富士通NECという日本企業の機種が今年のカタログには無いことだ。かねて日本の企業は多いと思っていたが、若干寂しい。
 今期のauのカタログの2トップは、ソニーXperia Z3サムスンGALAXY Note Edgeだ。何れもテレビ・コマーシャルによく出ている。特にGALAXYのEdgeは右側のサイドエッジの部分に各種の表示ができるというので印象的だ。各機種のそれぞれのパンフレットを順に見ていったが、心に触れるものが無い。
 GALAXY のEdgeの売り物は、前述のエッジ・スクリーンと、最大広角120度で自分撮りができるというサブカメラ、AV機能、それから流行のウェアラブルとの連携だ。
 Xperia Z3のパンフレットは28ページもあるのに、カメラとオーディオだけで22ページが終ってしまう。流石に機能豊富で、走りながら撮影してもぶれない「インテリジェントアクティブモード」など楽しそうだが、私はそれほど走る人ではない。
 他の機種で面白いと思ったのは、isai FL(LGエレクトロニクス)の、a)モーション(振るといろいろ画面が変る)、b)カメラのマジック・フォーカス*2だ。ただこれはディスプレーが5.5インチもあって大きい*3。それから何故かこの機種だけキャンペーをしていて、21,000円引きで一番安い。
 少し関心を持てたのは、結局買うことにした、シャープのAQUOS Serieで、例えば「360度パノラマ写真」は、文字どおりなら楽しそうだ。それから「翻訳ファインダー」は、カメラをかざすだけで、英語の文を日本語に訳してくれる。「検索ファインダー」というのは、書籍の文章にカメラをかざして気になるワードを指でなぞると、ウェブで検索できるという。問題は5.2インチと大きいことだ。片手持ちでは操作しにくい。親指でタッチしなければならないが、右上部など親指が届かない(左手持ちの場合)。これには、画面をワンタッチで少し小さくする機能があって多少は役に立つが、不便なことに変りない。ただ、AQUOSの電池持ちがいいのは昨年から定評があって、容量も3,150mWhと大きい。
(仕様項目別の概況)
 主な仕様項目別の概況は次のとおり。(auの2014年no. 6(2014/11/4発行)のカタログに出ているAndroidスマホ13機種からのデータ。iPhoneはこのカタログには出ていない)
a) ディスプレー・サイズは、6インチ以上が2種、5.5インチ以上が3種、5.0インチ以上が7種、5インチ未満が1種だ。ちなみに、今年の9月に発売された話題のiPhone 6 Plus は5.5インチ、iPhone 6は4.7インチ。かつての4インチ台の持ちやすいスマホが懐かしい。1代前のiPhone 5sは4.0インチだったとのこと。
b) 内蔵メモリーは、RAM/ROMで、3GB/32GBが4種、2GB/32GBが7種、2GB/16GBが2種だ。メモリーもGBが常識の時代から更に大きくなったな。
c) 電池容量(電池持ちは、容量に加え、スマホの効率も影響)は、3,100mWh以上が5種、3,000mWhちょうどが5種、2,000mWh台が3種だ。
 決定的な機種が無くて迷っていると、家人が、(私がケチで迷っていると勘違いし)仕事の収入が入るのだから、ほしいと思うものを買ったらと言う。しかし、私としては、今回は心ときめかすものが見つからない。安さで言うと、isaiFLで、マジックフォーカスも面白い。ただ5.5インチは大きすぎる。AQUOS は電池持ちがいいが、5.2インチはやはり大きい。
 結局決め手となったのは、ストラップ穴だった。外国製品には何故か、かねてストラップ穴が無い。手から滑って落ちるということがないのだろうか。
3) 購入後
 結局買った、シャープのAQUOS Serie は、少し古い2014年夏モデルだ*4
 現在買ってからほぼ1か月だが、概ね快適だ。夕方になってもバッテリーが60%ないし50%残っているのを見ると本当に感激する。アプリも前機種でアンインストールしたものを含めて、いろいろインストールした(大半が無料アプリ)。検討時に気になっていたことの1つ、RAMメモリーが3GBの最上級でなく2GBである点は、今の所、遅くなるなどの影響は感じられない。ひょっとして3GBの方はもっと速いのだろうか。
 通勤の電車の中で鞄を持っていても片手で安心して見られる。しかし、5.2インチは大きく、もう少し小さい方がいいと思う。とにかく、暫くぶりにバッテリーを気にせずに、GPS機能をオンにして使っていられる。ずっと続いてほしいと願っている。
(追記)
 私の大きなスマホに刺激されたか、家人が同じauで、iPhone 5sからiPhone 6Plusに買い換えた。だから私もiPhoneに詳しくなってよさそうだが、家人が殆んど触らせてくれない。私がいじると、調子が悪くなったことがあるからだとのこと。そのくせ、困ったことがあると聞いてくる。触らないで話して教えてくれと無茶なことを言う。アップルは取扱説明書も付いていない。しょうがないから、書店で1000円も払って解説本を買ってきた。

*1:2012年秋冬モデル http://www.au.kddi.com/mobile/product/archive/smartphone/dp/fjl21/

*2:不思議なことに、撮影後に被写体のフォーカス位置を変更できる。すなわち、奥行きのある配置で人物が並んでいてもそれぞれの人にフォーカスを当てた別々の写真を見ることができるようだ。いろいろなフォーカスの写真を連写しているのだろうか。

*3:5.5インチ以上の特大ディスプレーは、GALAXYが5.6インチ、Androidではないが、9月に発売されて話題を呼んだアップルのiPhone 6plusが5.5インチだ。更にこのauのカタログに出ているものとしては、LGのG Flexが6.0インチ、ソニーXperia Z Ultraが何と6.4インチだ。

*4: http://www.sharp.co.jp/products/shl25/