ブログの公開に当って

 今まで、数年間非公開で書き溜めていたブログを整理して、公開することとした。
 公開に当り、迷って考えたことは、1)どんなブログにするか(ブログの特徴)、2)匿名か名前を出すか、3)ブログの名称、である。以下考えたこと。

1) ブログの特徴は、「他人が読んで面白いと思ってくれる可能性のあるものを目指す」ことにした。これのポイントは幾つかある。
a) 「他人」とは、私を知らない人の意であって、従って、他人は関心が無い自分の身の回りのことは、原則として書かない。
b) 「面白い」とは、知的に面白いとの意であるが、本当は私が面白いことであり、視点は偏っていると認めざるを得ない。学術的水準の高いことは書けないが、少しでもinformativeと感じてもらえることを提供できるよう努めたい。
c) 「可能性のある」というのは、多くの人に面白いと思ってもらおうとは考えずに(所詮そのようなことは私には書けない)、何人かからでも評価してもらえる可能性があればいいという意味である。

2) 匿名か実名かについては悩んだが、実名を判るようにすることにした。名前を売り出したいとは思わないが、内容に責任を持っている姿勢を表したいとの趣旨である。米国のウェブ社会では実名が多いのに対し、日本では殆んどが匿名ということへの反省の意もある。

3) ブログの名称「耳不順」はヘッダーに書いたとおりで、孔子耳順(60歳)のもじりである。
 孔子耳順の意味については、本当はよく判らない面がある。孔子は、50代までは仕官の道を求めて、相当挑戦的だったとの話もある。60歳になって大人しくなったのかも知れない。
 ちなみに孔子の70歳は、「心の欲するところに従えども、矩(のり)を踰(こ)えず(社会的規範を外れない)」である。私について言えば、世間の「矩(のり)」やしがらみは、今までで十分これ以上はご勘弁との気持だ。70歳に向けて、「耳不順」に加え、「踰矩(のりをこえる)」ことを目指している。

 耳不順なので、このブログは、私の本性に従いバイアスに満ちていると思う。幸いなことに、手許の英和辞書(ジーニアス)によれば、prejudiceと違い、biasはよい意味にも用いるらしい。
 月に1-2度のペースで書いていきたい。

以上