東京ステーションホテル復元

 今週3日(水)に、また東京駅に行った。先日の弊ブログ(「東京駅赤レンガ駅舎復元」 id:oginos:20121002)でも述べたように、東京ステーションホテルの再オープンの日だ。私は決して「初日マニア」ではなく(1日の駅舎オープンに続いてなので、信じてもらいにくいかも知れないが)、今回もたまたまの機会があったからだ。かねてこの日は、千葉県の幕張メッセで開催されているCEATEC(最先端IT・エレクトロニクス総合展)を見学し、セミナーを聞きに行くこととしていて、登録をしていた。ところが、メッセのある海浜幕張駅へ行くには乗換駅として東京駅を通ることに気付き、またステーションホテルのオープンの日であることを思い出し、途中下車した次第だ。
 前回の弊ブログで述べた、ステーションホテルに対する私の印象(事前のテレビ報道に基づく)は、「眺望の悪さと狭い廊下」だ。それなどを可能な範囲でチェックしていこう。

(駅からホテルを見る)
 先ず、電車で到着した中央線のホームは駅の3階の高さだが、これはホテルの3階にほぼ相当する。ホテルの3階の客室からは中央線ホームしか見えず、ホームに屋根があるから遠くも望めない。中央線ホームの下の2階部分は、3階から1階への直行エスカレーターだから、ホテルの2階の部屋はよく見えない。2階の客室からは何が眺められるのだろうか。駅の1階は通路で、ホテルの1階に面しているが、窓は無さそうだ。
 写真は、中央線のホームからホテルの3階側を見たものと、駅の1階の通路からホテルの裏側を上向きに見たもの(私の未熟のせいで、この写真は縦が横になっている。右側が上と理解してほしい)。
 後で触れるが、丸の内南口の2階の回廊に、丸の内赤レンガ駅舎の模型がある。写真はぞの前面と、私が苦労して撮った裏側だ*1。この裏側を見ると、1階は窓無しで、2階、3階には窓がある。2階の窓からは本当に何が見えるのだろう。


(駅舎とホテルの位置)
 駅舎の構造とホテルの位置を簡単に説明する。丸の内駅舎は、各路線が南北に走っているのに沿って、南北に長く、その西側(皇居側)の改札口は北から、丸の内北口丸の内中央口丸の内南口と3つある*2
ステーションホテルは、この駅舎の中で、丸の内中央口から丸の内南口を経て少し南東側に曲った方向に延びている。ホテルのメインエントランスは、中央口と南口の中間辺りにある。客室(150室)は2階、3階で、レストラン、宴会場等の施設が1階、地下1階、2階(一部3階)にある。
(ホテル内ミニ・ツアー)
 丸の内南口から2階に上がると、南側にレストランなどがあり、南口ドームに面して回廊がある。回廊から北に向かうドアには宿泊客以外立入禁止とある*3。その回廊に前述した駅舎のモデルがある。1階にまた降りると、南口ホールの北側に、小さくて判り難いが、ホテルへの入口がある。立入禁止とは書いてないので入っていくと、ホテルのエントランスに通じる狭い通路で、混雑していた。通路に沿ってロビー・ラウンジがあって、それも混雑していた(開業初日だから当然か)。
 ホテルのエントランス・ロビーは狭く、ソファー類が無い。到着出発時にくつろげないし、待合せにも使いにくい。エントランス・ロビーの隣に前述のロビー・ラウンジがあるが、コーヒー・紅茶が1250円からと、禁止的に高い。東京駅丸の内口では手頃な喫茶店が無いことを再確認した(前回の弊ブログ参照)。
 レストランや宴会場に行く時は、ホテルのエントランスからではなくて、場所を調べて直行した方がいいだろう。
(その他)
 レストランやバーが幾つかあるが、フレンチ・レストランの「Blanc Rouge」という名前に感心した。これは仏語で「白、赤」の意だが、駅舎の外壁が赤レンガに白の縁取りをしてあることに因んでいるのだろう。更に、フランス国旗の3色「Bleu Blanc Rouge」も連想させて楽しい。
 最後にステーションホテルの話ではないが、前回の弊ブログで、丸の内南口松屋デパートの小店舗について触れた。今回その中を除いた。10数人も入れば満杯の小さなスペースでアクセサリーや高級土産品の類しかない。改めて、東京駅丸の内口(南、中央、北)では、新聞、雑誌、チューインガムなどを買えないことを再確認した。飲料の自動販売機も無い(当然ながら切符の自販機はある)。

*1:模型のある台が少しでも前に出してあれば撮りやすかった。他に裏側を見ようとする人はいなかったが。

*2:東京に詳しい人には、何をくどく説明しているかと思われるだろうが、何十年か前、新聞か雑誌の投書かコラム欄で、次のように当時の国鉄に信じられないクレームをつけている人がいた。「東海道本線で西から来て東京駅に降りると戸惑う。降りた前の方が北口で後の方が南口だ。実際の方角に合せ、それぞれ東口と西口に名前を改めてほしい」 余談だが、私は名古屋駅東海道本線中央本線の方向とホームの位置関係について、勘違いを続け、その勘違いの訂正が3回に渡り、30年掛けてやっと正しい理解に辿りつけた。私の勘違いの始まりは、名古屋駅のホームが東西に走っていると思ったことからだ。

*3:従って、前回ブログで述べた、客室前の廊下の狭さ、天井の低さは確認できなかった。