インド雑記(7) 無線LANの不思議

 出発前の弊ブログ「携帯電話の海外での利用」(id:oginos:20131129)で述べたことは、海外でのa)通信料金とb)通話料金の節約を図るものだった。その結果を報告する。
(出発前の計画)
 弊ブログで述べた方法は次のとおり。
a) データ通信(eメール、ウェブ閲覧、ファイルの送受信)について
 私のauの「海外ダブル定額」では、1日当り最高2,980円だが、直ぐ最高額に張りつきそうだ。教えてもらった方法は、通常はスマホのデータ通信機能をオフにしてメールの着信を拒否しておいて、ホテルに帰ったらホテルの無線LANを活用して、その間のメールを受信し、ウェブの閲覧もすることだ。
b) 通話について
 auでは、インド−日本間の国際通話は1分当り180円で高い。考えた方法は、ホテルの無線LANが通じている状態の時にIP電話である「050plus」を使って、3分8.4円(対固定電話)、1分16.8円(対携帯電話)の安価な国際通話をすることだ。
 ホテルの外にいる間で必要な時は、スマホのデータ通信や高価な通常通話をすることができる。何れにしろ、ホテルで無線LANが無料ないし安価に使用できることが前提だ。なお、海外出張にしばしば出かける同行U氏も、ソフトバンクのiPhone4を武器に、無線LANと050plusの愛用者だと、出発の成田空港で聞いて、安心した。
(現地で)
 1-2泊目のデリーのホテルは無線LANが有料だった*1ので、夜に到着した後取りあえず30分だけ使うこととした。スマホを繋ぐと早速、翌日の私向けのツアーの出迎えうんぬんというメールが入っていて焦った。ガイドが手配企業に対し、出迎え時間などが判らないと言っているので、これは困ると、10時のはずだとメールした。翌日は、これ関係の連絡が来るかも知れないし、外出先での連絡があるかも知れないので、スマホのデータ通信をオンにした。これは結局正解で、その後もメール連絡が来た。
 頼りのU氏にccは行っていないようだし、本人は朝から会議だし、不安が募る。その後、ガイドと運転手のアレンジ状況に不具合などのトラブルもあって出発が遅れたが、何とか出発できたのは幸い。
 3泊目のムンバイのホテルは、無線LANが無料*2ということで、大いに期待した。しかし、10分ぐらい繋がり、その間にメールは読めて有難かったが、10分経つと直ぐ圏外になった(ちなみに、2泊目のデリーも不調だった)。友人のiPhone4は、デリーの1泊目から快適に〓がったという。
 パソコンを持ってきていた。デリーの部屋には有線LANケーブルがあったが何故か〓がらなかった。ムンバイにも有線LANケーブルがあったのでそれで繋ごうと思ったが、その前にパソコンも無線LANでトライしたら〓がった。しかし、前述のようにスマホには〓がらない。これが第1の不思議だ。U氏のiPhoneが羨ましくなった。
 ところが、4泊目のプネ、5泊目のデリー(1-2泊目と同じホテル)は快適に〓がった。私の方は安心して家に050plusで電話した。思い立って、LINEでも電話したら〓がった。LINEは無料だから更に安いが、音質は050plusより悪いように思えた。その時の無線の調子もあるかも知れない。
 不思議なことに、あとで聞いたが4-5泊目は、友人のiPhone4は今までとは逆に〓がらなかったそうだ。これが第2の不思議だ。
(テザリングは不調)
 データ通信を使う場合、日本国内ではスマホテザリング機能があり、パソコンのLAN環境が無くても、スマホ経由でウェブに〓がる。インドでは1日上限2980円のデータ通信をオンにした日に、ついでにテザリングも使おうと思ったらできなかった。このスマホの国際的なデータ通信は、ローミングという方法で、日本の電話通信会社とインドの電話通信会社とが提携して通信を行っている(通話も)。テザリングはデータ通信量が大きくなるから、国際ローミングでは認めていないのかと推測する。
(帰国後)
 050plusにはお世話になった。しかし、12月を過ぎると基本料(月315円)の無料サービス期間(2か月)が終って有料になる。冒頭の弊ブログでも書いたように、私は殆ど通話をしない人なので、帰国後遺憾ながら解約した。どうも有難う。
(次回以降の予告)
 今までのインド雑記集を読んでいると、悠久5000年の歴史を誇るインドに行ったのに、天気予報とか、トラックの後の標示の観察とか、数の数え方とか、無用のことしか見て来なかったのかと思われるかも知れない。そうではなくて、大名旅行と言ったとおり、ちゃんと歴史的な名所旧跡を観てきた。しかし、長い歴史的建物なので、説明に時間が掛かるし、一般的に面白いと思われる話も多くない。
 名所旧跡に多く行った証拠として、写真を多く撮ったので、次回以降はそれを順次都市別に紹介する。それぞれの写真、動画に適宜簡単な説明を付けていくこととする。「インド雑記(1)始めに」で書く予定とした「各宗教の寺院」は、この中でささやかながら触れていきたい。

*1:30分間152.95ルピー(1.7円/ルピー換算で約160円から24時間734.16ルピー(同約1,250円)

*2:U氏の尽力の結果。プネも同様に無料となった。