スカイツリーのプラネタリウム

 東京スカイツリーのオープンが5月22日に迫ってきた。私も、あるグループのメンバーとして6月11日に見学の予約が取れている。ところで、スカイツリーのオープンに合せ、同じ場所でプラネタリウムがオープンする。先週機会があって家族でその試写会に行ってきた。以下その紹介。
1) 場所
 プラネタリウムの場所を正確に記そうと思ったが難しい。プラネタリウムのパンフには、「東京スカイツリータウンソラマチ7階」と書いてある。ウェブを見てみても、この「東京スカイツリータウン」と「東京ソラマチ」との関係が判然としない。多分オープン前なので整理された地図がまだできていないのだろうと思う。
 スカイツリータウンのHP (http://www.tokyo-skytreetown.jp/) には、「スカイツリータウン」、「スカイツリー」、「ソラマチ」、「イーストタワー」の4つのタブがあるが、その区画内にあるビルの名前とそれらの位置関係が判然としない。推測するに、「スカイツリータウン」が、東西400m、南北100mと東西に細長い3.7haの矩形の地域全体全体を指し、「ソラマチ」はその中の商業施設を指すものらしい。大きな建物は西から、水族館のあるビル(6階建て)、スカイツリー(634m)、プラネタリウムのあるビル(7階建て)、イーストタワー(オフィスビル、31階建て)と4つあるが、低層階は連続していてそこに商店街があるようなので、案内図の作り方も難しかろうと思う。
 それで、プラネタリウムの場所を正確に記述したくても現在は、ソラマチ7階としか書けないが、「ソラマチ」とは、この建物を指す言葉ではないことだけを注記しておく。位置は東側で、東武伊勢崎線の「とうきょうスカイツリー」駅(旧「業平橋」駅)より地下鉄の「押上」駅の方が近い。
2) コニカミノルタ
 プラネタリウムの国内メーカーは、(株)五島光学研究所がトップメーカーで、コニカミノルタプラネタリウム(株)がこれに続き、両社で世界のシェアの半分近くを占めるとのことだ*1コニカミノルタプラネタリウムは、同社の合併前の2社のうちミノルタの方の系列だ。
 同社は近年、プラネタリウム機器の製造ばかりでなく、プラネタリウムの運営にも積極的らしい。例えば、東京池袋のサンシャインシティにあるプラネタリウムは、元来「サンシャインプラネタリウム」として別企業が運営していたが、2004年にその事業を継承し、更に2011年7月に、「コニカミノルタプラネタリウム”満天” in Sunshine City」と名称も変えてリニューアル・オープンした。このスカイツリープラネタリウムも正式名称は、「コニカミノルタプラネタリウム”天空” in 東京スカイツリータウン」。
3) 番組
 試写会に行ったのは、息子と孫(小1男)、妻の4人だったが、番組については正直言ってみんながっかりした。番組は、「星空は時を越えて」と題し、竹中直人がナレーション、平原綾香がオープン記念ソングと豪華だ。内容は、江戸時代の星空、街並みをレビューし、その後400光年のスバルから更に遠くの宇宙へのCG画像を見せるというもの(約40分)。
http://www.planetarium.konicaminolta.jp/tenku/program/planetarium/spring_12/
 私はプラネタリウムというと、北斗七星、オリオン座の三ツ星などの説明が必須と思っていたので、それが無いのはさびしかった。息子*2たちは、江戸時代というのになじみが感じられなかったようだ*3
 それで、現在のプラネタリウム番組というとどんなものがあるかというのを調べて見た。前述の五島光学研究所の2012年プラネタリウム配給番組は、童話ばかりだ。http://www.goto.co.jp/contents/pla_info.html#cont_pla
 今では、プラネタリウムすなわち星座の紹介ということではないらしい。今回は見なかったが、オープン後の夜の番組「スターフォレスト」は、2種類の森をイメージするアロマの香りが観客席に漂うのだそうだ。またカップル向けも狙っているようだ。座席も間の肘掛を上にあげられることを紹介している。FAQの「施設」に関する質問のトップが「カップルシートの有無」で、これへの回答だ(http://www.planetarium.konicaminolta.jp/tenku/faq/)。
 技術面でも、かつての一つ目小僧のような大きな投影機(2球式という)は、観客の視野が妨げられるということで少なくなり、現在はもっぱら1球式らしい。
 プラネタリウムもいろいろ変化をしているということだ。

*1:例によって、wiki情報。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0

*2:小学校高学年の3年間日本にいなかったせいか、日本地理、日本史に疎い。

*3:製作者の意図は、東京スカイツリーが立つ隅田川界隈に残る江戸文化にちなんでということらしい。