資格賦課

 区役所から、新しい国民健康保険証が送られてきた。封筒に印刷してある差出人名の「資格賦課」が変だ。二様の読みが可能だ。

a) 「資格賦」課という課の名前だろうか。「資格賦」とは何だろう。昔の唱歌に「早春賦」というのがあった。漢文にも蘇軾の「赤壁賦」という詩があった*1漢詩を詠むセクションが区役所にあるのだろうか。国保・年金課と「課」が2つ並ぶのも普通ではない。
ということで、
b) 国保・年金課の中に「資格賦課」という担当や業務があるのだろうと解せざるを得ない。しかし、資格の賦課という言葉はおかしい。「賦課」は税金や負担金を割り当てることで、「資格」なら「賦与」(本当は「付与」)であろう。区役所のホームページで確認したところ、国保・年金課に「資格賦課担当係」というのがあるが、内容はさっぱり判らない。
 判らないので、区役所に電話して、封筒の資格賦課では何をやっているのかを聞いた。業務は2つあるとのことで、「資格」では国民健保と国民年金のメンバーの資格を審査し、「賦課」では両者の保険料の算出をするのだという。
 それなら、「資格・賦課」(係)と、区切りを入れてほしい。「資格賦課」では、問題な日本語ではないか。

*1:「賦」とは、漢詩の形式の1つらしい。