電子マネー対応自販機の種類

 Edyの3月のキャンペーン(コカコーラのマルチマネー式自販機からEdyで購入)に参加し、3月一杯ドリンク類の自販機を通勤路等でいろいろ見て回った。その結果のオブザーベーションを幾つか紹介する。
 場所は、東京都の世田谷区、港区等であり、期間は2010年3月下旬である。

  1. 電子マネー対応の自販機は、大きく2種類ある。第1は、街中にある電子マネー対応のドリンク類自販機で、これはコカコーラ社の自販機に限られる。ただ、非常に少ない。
  2. 第2は、鉄道駅構内(JR、メトロ、小田急線、都営地下鉄を見た)にあるもので、これらはSuika(Pasmoを含む。以下同じ)以外の電子マネーは使えない。上述のコカコーラ社の自販機も鉄道駅構内で提供しているものはSuica 専用だ。
  3. コカコーラ社が提供している街中での電子マネー対応の自販機は、マルチマネー式と呼ばれ、複数の電子マネーに対応している。その電子マネーは、今のところ、EdySuica、iD、C-mode。ただ、Suicaが入っていないものがあり、上記の鉄道駅内とのバランスを取ったものか。また、電子マネーが設定されていない空きボタンが幾つかあり、今後電子マネーの種類の増加の可能性がうかがわれる。
  4. コカコーラ社のマルチマネー式の自販機には、使いにくいものと、使いやすいものとの2種類がある。使いにくいものは、自分が操作法を習得するのに5日間かかったが、その後、街中を見ると使いやすいものの方が多い。
  5. 電子マネーの読み取り方式は、全て「かざす」方式で、ICカードを挿入する方式(駅の切符の自動販売機などの方式)は無い。このため、携帯電話に設定した電子マネーも使用できる。上述のコカコーラのマルチマネー自販機の使いにくさは、携帯電話に複数の電子マネーが設定されている場合、どの電子マネーを利用するかを選択しなければいけなくなることから生じてくるものだ。
  6. 私が困惑した自販機は、設計当初はICカードをかざすだけの利用形態を想定していて(電子マネーの選択の問題は生じない)、その後、複数種類を設定した携帯電話があることに気付き、マンマシンインターフェイスを十分検討せずに、機能を継ぎ足した暫定版と推測できる。その後使いやすい機種が出てきて、今では製造していないものだろうと思われる。
  7. 鉄道駅で、Suica以外を認めていないのは、不当な取引制限ではなかろうかと思う。コカコーラ社も立派なマルチマネー式を持ちながら、鉄道駅構内でそれを出せないのは残念だろうし、利用者も不便だと思う。
  8. コカコーラ社以外は、街中で電子マネー自販機を出していない。コカコーラ社を含め、今後対応機が増えることを期待する。特にコカコーラ社は立派なものを出したのでがんばってほしい。

以上