NHKのBS受信料

 私はかねてNHKのBS受信料を支払ってこなかったが、本日NHKに電話して「衛星契約」を申し込み、支払う手続きをした*1。以下、支払わなかった経緯と支払うこととした理由を述べる。
 経緯は、20年近く前に、私が現住所に引っ越し、ケーブルテレビを契約した時に遡る。ケーブルテレビの家への引込線を見たというNHKの職員(外注か?)が早速やってきて、地上契約から衛星契約にしろという。
 私はそれに対して3点の根拠を挙げ、支払わないと言った。
a) 衛星放送なら、技術的に契約者以外には視聴させない技術(スクランブル方式など)が確立していて、wowowその他多くの放送局が有料放送として採用している。それなのにケーブルテレビの引込線があるからというだけでNHK受信料を取るのは暴挙だ。
b) NHKは、国民の支持も得ないまま余計な事業に金を使い過ぎ(衛星放送の番組も民間でも提供できる番組が多い)。
c) 我が家ではNHKの衛星放送は面白くないから、殆ど見ていない。
 NHKの人はその後2回やってきたが、私が激しく拒否するものだから、そのうち来なくなって(家人が対応していたかも知れない)、20年近くが経過した。
 その間、我が家でもNHK衛星放送を少しずつながら見るようになり、家人が払わないのは恥かしいと言い出した。私としては、a)の有料放送方式を採用するのが公平だという確信はあるが、b)の事業内容の当否について、屁理屈と思われないような立論をするのは疲れる。一方、c)の見ていないという根拠が段々怪しくなってきたので、支払い拒否を若干やましく感ずるようになっていた。
 しかし、2014年1月に籾井勝人氏が会長に就任し、全く呆れはてた言動に接することとなった。今回改めてWikipediaを見ても唖然とする*2。人を見掛けで好き嫌いしてはいけないと思いつつも、その傲岸かつ知性の無い言動に生理的嫌悪を覚える(Wikipediaの記述は割に客観的で、与える生理的嫌悪感は薄い)。上述のように、家人はBS受信料を払ってほしいと言っていたが、私の方は、籾井会長がいる限り嫌だと、拒否を続けてきた。
 今回、2016/12/6のNHKの経営委員会で、NHKの次期会長が上田良一氏に決定したと報道された。現籾井会長が明年1月24日に退任することとなり、私としては嬉しい。この機会に、BS受信料も支払うこととした次第だ。

*1:NHK受信料は、「地上契約」月1,260円、「衛星契約(地上契約を含む)」月2,230円。従来地上契約分だけは支払ってきた。

*2:籾井勝人 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%BE%E4%BA%95%E5%8B%9D%E4%BA%BA#cite_note-asashi20160223-45