今週のお題「子供の頃の夢」

今年の7月に公開された映画「インセプション」では、夢が何段にも階層化されている。私も小学生の頃だったが、夢の中で夢を見た。
 夢の具体的内容は覚えていない。途中確かに、いったん夢から覚めたが、どうも現実世界にいるという気がしない。それで、それまで夢でも現実でも何度かやっていたように、自分のほっぺをつねった。
 痛くない。それで、今は夢だと確信したが、では先ほどは夢の中の夢だったのか、その夢の夢を何時から見始めたのか、今の夢の中で自分は何をしているのかなどと考え出し、(夢の中で)すごく頭が痛くなった(ほっぺの痛さとは違う)。それで目が覚めたが、疲れた。
 その後、10代から20代を過ぎて、夢の中の夢も、夢の中でほっぺをつねることもなくなった。多分小さい頃は、童話などに出てくる、劇的な夢の話やほっぺをつねる方法などを信じ込み、自分でも体験したいと日夜念じていたのだと思う。大人になるということは、そのようなひたすらな信心が無くなることかも知れない。
 余談だが、冒頭に述べたインセプションは、各シーンでの独楽の回り具合(夢か現実かのチェック用)が気になって、再度見に行った。
以上